SNSに20万件の偽アカウント、中国系ボットがAIデータセンター批判を組織的に拡散していた

200K China-Linked Bots Spread Anti-AI Data Center Criticism on Social Media

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SNSに20万件の偽アカウント、中国系ボットがAIデータセンター批判を組織的に拡散していた
画像: 情報ソースより

ポイント

  • SNSプラットフォームXが中国系ボットファームを摘発した
  • 約20万件の偽アカウントが特定された
  • うち200件がAIデータセンター批判を組織的に投稿し、「電気代高騰」などを拡散していた

米国のニュースメディアFox Newsは、SNSプラットフォームX(旧Twitter)が中国系の大規模なボットファームを摘発したと、2026年8月28日公開の記事で報じた。

Xのセキュリティ担当部門であるSafetyチームは、中国系の不正アカウントによる「影響工作(influence operations)」への関与が疑われるアカウントを調査した結果、約20万件のアカウントからなるボットファームを特定したという。Xのアカウント「Global Government Affairs(グローバル政府渉外)」が2026年8月28日にXへ投稿した公式声明で、この調査結果を明らかにした。

200アカウントがAIエネルギー政策論争に介入

約20万件のボットファームのうち、200件のアカウントが「米国のAI政策およびエネルギー政策をめぐる正当な議論を操作しうる形での投稿」を行っていたとXは説明している。

これらのアカウントが投稿した内容は、「AIデータセンターが家庭の電気代を押し上げ、電力網を逼迫させている」という主張を含むものだったという。また別のアカウント群は、データセンターの運営者が公費を食いものにしながら私腹を肥やしている様子をAIで生成したアニメ画像を投稿していたとFox Newsは報じた。

Xが共有した具体的な画像の一例には、「データセンターは補助金をもらい、ツケは私たちに回ってくる!(Data centers get subsidized while we foot the bill!)」というキャプションがつけられていた。また別の画像には、「AI産業は好況だが、コストを負担しているのは一般市民だ(The AI industry is booming, but the costs are being borne by ordinary people)」という文言が記されていたという。

OpenAIも同種の工作を今夏に確認

今回の摘発に先立ち、AI開発企業のOpenAIも同様の工作を確認していたとFox Newsは伝えている。OpenAIは今夏、「中国を発信源とする可能性が高いChatGPTのアカウント群」を停止したと発表しており、これらのアカウントが主に米国の受け手を標的とした「秘密裏の影響工作」のために使用されていたとしている。OpenAIによると、これらのアカウントも同様に、データセンターとAIが電力需要を増大させてコストを上昇させているという主張を含む短いコメントや画像を生成していたという。

今回の影響工作が摘発された背景には、米国内でAI開発の是非をめぐる議論が激化していることがある。AI開発に批判的な立場からは、データセンターが環境に悪影響を与え、電気代を押し上げ、周辺地域の地価を下落させるという懸念が示されている。一方、推進派はAIデータセンターの整備が国家安全保障の根幹をなし、雇用創出を通じて地域経済を活性化すると主張しているとFox Newsは報じた。

トランプ大統領やフェターマン上院議員も言及

Fox Newsによると、トランプ大統領は今週ホワイトハウスで行った発言の中で、AI産業には「多少の広報支援が必要だ」と述べ、米国の調査会社ギャラップが2026年5月に実施した世論調査で、米国人の過半数が自分の地域へのデータセンター建設に反対していることが判明したと指摘したという。トランプ大統領は「地域社会や州はデータセンターを歓迎すべきだ。雇用は膨大であり、支払われる税収も膨大だ」と述べ、「受け入れなければ取り残される」と付け加えたとFox Newsは伝えた。

また民主党のジョン・フェターマン上院議員(ペンシルベニア州選出)は、米国内での「AI終末論」への「過剰反応」から中国が利益を得ていると警告しているとFox Newsは報じた。フェターマン議員は「AIの覇権とエネルギー支配は国家安全保障の根幹をなす」と主張しているという。

Xはボットファームの摘発を受け、「グローバルな公論の場の信頼性を損なうあらゆる試みを深刻に受け止め、真正性ポリシーに違反するアカウントは停止する」とした上で、「市民が公共の関心事について議論できる、オープンで真正なプラットフォームの維持に引き続き取り組む」と表明したとFox Newsは伝えた。

なお、フロリダ州を拠点とするニュースメディアFloridian Pressも同件を報じており、フロリダ州選出の議員らが反応を示したとしている。民主党のジャレッド・モスコウィッツ下院議員(フロリダ州選出)は「中国をはじめとする米国の敵対勢力は、米国人の間に分断を煽るために複数の心理作戦をアメリカのプラットフォームを通じて展開しており、それは機能してきた」とXに投稿したと同メディアは伝えた。

情報ソース一覧

中国偽情報SNSAIデータセンター

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