プレスリリースの48%にAI生成文が混在、1年で倍増した配信実態が広報の常識を変える

Half of Press Releases AI-Generated, Doubled in a Year: Report Reveals Reality

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プレスリリースの48%にAI生成文が混在、1年で倍増した配信実態が広報の常識を変える
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ポイント

  • 米国プレスリリースの48%にAI生成文が混在し、この割合は1年で倍増した
  • AI活用が急速に進展しており、全文AI生成のリリースの割合も増加傾向
  • 広告業界や中小企業で顕著で、従来の広報活動に大きな変化をもたらす

2026年6月時点で、米国最大のプレスリリース配信サービス「PR Newswire」に掲載されたプレスリリースの48%がAI生成テキストを含んでいたことが分かった。AIテキスト検出・分析を手がけるPangram Labsが調査結果をまとめ、米ニュースサイトのAOL.comなどが2026年9月15日に報じた。

Pangram Labsは過去12カ月(2025年8月から2026年7月)に配信された17万8,672本の英文プレスリリースを対象に分析した。その結果、全体の34%にあたる6万1,523本でAI生成テキストが検出された。AI生成と判定されたリリースのうち、全文がAIで書かれたものは25%(1万5,205本)、人間の文章とAIが混在したものが75%(4万6,318本)だった。

1年で倍増、加速するAI活用

AI生成テキストを含むプレスリリースの割合は、2025年8月時点では22%だった。それが2026年6月には48%へと、約1年で倍増した。Pangram Labsの分析によれば、AI活用の普及は加速度的に進んでおり、過去のデータと合わせると、AI活用率が9%に達するまでに約2年かかったが、その後は22%(2025年7月)、44%(2026年7月)と、およそ1年ごとに倍増を繰り返している。

AI生成テキストが含まれるリリース1本あたりの平均AI貢献率も注目に値する。AI生成と判定されたリリースの中央値は、文章全体の52%がAIによるものだった。また、AI活用の度合いは二極化しており、AIをごく一部だけ使うケースと、全文をAIで生成するケースに分かれる傾向が見られた。

広告業界がAI依存度で突出

業種別に見ると、AI活用率には大きな差がある。金融、エネルギー、バイオテクノロジーの各業界はAI生成テキストの割合が最も低く、全文AI生成のリリースは5%未満にとどまった。一方、広告業界は全文AI生成の割合が41%と最も高く、AI生成テキストを含むリリース全体の割合も64%に達した。

広告業界でAI活用が突出している背景には、地元中小企業に代わってリリースを大量配信する「コンテンツ量産型マーケティング会社」の存在がある。データセット中で2,265本のリリースを配信していた「HelloNation」の場合、そのうち2,198本(97%)が全文AI生成で、人間が書いたと判定されたものはわずか1本だった。

中小企業・スタートアップほどAIに頼る傾向

Pangram Labsの分析によれば、大企業や老舗企業が多い業種に比べ、中小企業やスタートアップが多い業種のほうがAI活用率が高い。例えば、個人創業のスタートアップや暗号資産関連企業が多い金融テクノロジー分野(対象リリース1,526本)は、AI貢献率が44%で全文AI生成が12%だった。これに対し、大手銀行や資産運用会社が多い銀行・金融サービス分野(同8,817本)は、AI貢献率が25%、全文AI生成は7%にとどまった。

同様の傾向は、中小企業向けの廉価な配信サービスでも確認された。セルフサービス型配信サービスのPRWebと、中小・中堅企業向けのNewswire.comについてもPangram Labsは過去12カ月分を分析し、いずれもPR Newswireの約2倍のAI活用率だったと報告した。

AIによる文章生成はリリースの文字数にも影響している。PR NewswireにおけるリリースのWord数の中央値は過去12カ月で約15%増加し、488語から562語に増えた。2026年7月時点では、人間のみが書いたリリースの中央値が521語だったのに対し、AIが関与したリリースの加重平均は601語と、明確に長くなっている。

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