主要SNS7つが一斉にAI機能を刷新、広告運用と報道獲得の前提が変わり始めた
Major SNS Platforms Expand AI Features, Ads Evolve into Chatbots
ポイント
- 主要SNSがAI機能を拡張し、広告やコンテンツに変化
- Metaはユーザー数が2000万人減少し、広告管理をチャット化
- SnapchatはAIスポンサードスナップを導入し、対話型広告へ進化
米国のPR・コミュニケーション業界向けメディア「PR Daily」は、主要ソーシャルメディアプラットフォームの最新動向をまとめ、2026年5月5日公開の記事で報じた。Meta、TikTok、Instagram、Snapchat、X、LinkedIn、YouTubeの各プラットフォームが相次いでAI関連機能を更新しており、広告・コンテンツ・検索の各領域で大きな変化が起きているという。
Metaのユーザー数が初めて減少
まず注目すべき数字として、PR Dailyの記事はMetaの2026年第1四半期決算を取り上げた。Facebook、Instagram、WhatsAppを傘下に持つMetaは、同四半期における1日あたりのアクティブユーザー数が約35億6,000万人となり、前四半期の約35億8,000万人から減少したと報じた。
減少幅は約2,000万人と小さいが、PR Dailyは「Metaの継続的な成長トレンドが途切れたという点で注目に値する」と指摘した。同社は減少の主因について、イランでのインターネット遮断やロシアでの利用制限といった外部要因によるものであり、大規模なユーザー離れではないとしているという。CNBCもこの件を報じたとPR Dailyは伝えている。
一方でMetaは、広告管理のあり方を大きく変えようとしている。同記事によると、Metaは広告管理をチャットインターフェース化する取り組みを進めているという。従来の広告管理ツール「Ads Manager」の画面上で操作するのではなく、ChatGPTやClaudeといったAIツールと連携し、テキストで指示を入力するだけでキャンペーンのパフォーマンス確認・予算調整・広告クリエイティブ生成ができるようになるとしている。ただしPR Dailyは、「手動でのコントロールが減り、AIへの依存が高まる」という側面も同時に指摘した。
SnapchatはAIをそのまま「広告」にする
今回の更新の中で広報・マーケティングへの影響が特に大きいとみられるのが、Snapchatの新機能だ。PR Dailyによると、Snapchatは「AI Sponsored Snaps(AIスポンサードスナップ)」と呼ばれる新しい広告フォーマットを発表したという。
この機能では、ブランドがユーザーのチャット欄(Chat tab)にAIエージェントとして登場し、ユーザーが質問したり商品・サービスについて探索したりできる双方向のやりとりが可能になるとしている。従来の一方的なスポンサーメッセージとは異なり、より個人的でカスタマイズされた体験を提供できると同記事は説明した。
TikTokでも、コンテンツの発見可能性に関わるアップデートが実施された。PR Dailyの記事によると、TikTokはクリエイターが投稿時に、動画に紐づくキーワードを手動で追加・削除できる機能を追加したという。同機能についてはSocial Media Todayも報じており、TikTokが動画の内容を分析して自動でキーワードを提案するが、ユーザーはそれを編集して最適化できるとしている。これにより、自分のコンテンツが適切な検索結果や視聴者に届きやすくなるという。
YouTubeとLinkedInにも実務直結の変更
Instagramでは、オリジナルコンテンツの発信者を優遇するアルゴリズム変更が行われた。PR Dailyによると、コンテンツを作成していないアカウントや、内容に意味のある付加価値を加えずに転載しているアカウントは、新規のユーザーへ推奨表示されなくなるという。転載投稿は既存フォロワーには届くものの、新規リーチが得られなくなるとしており、オリジナル発信者が最大限の評価を受ける仕組みにするのが目的だとInstagramは説明しているという。
YouTubeは、2つのクリエイター向け機能更新を発表したとPR Dailyは伝えた。1つ目は、AI生成の音楽トラックをYouTube内で直接生成できる機能で、著作権問題を回避しながら楽曲を利用できるとしている。2つ目は、購読しているにもかかわらず動画を視聴していない非アクティブなユーザーへの通知を停止する仕組みで、エンゲージメントの実態に即した通知配信が行われるようになるという。
ビジネス向けSNSのLinkedInでは、「オフプラットフォームイベント広告」と呼べる新機能が追加されたとPR Dailyは報じた。従来、LinkedInのイベント広告はLinkedIn内のイベントページへの誘導が前提だったが、新機能によってブランドは自社ウェブサイトやウェビナー用のランディングページなど、LinkedIn外部の登録フォームへ直接誘導できるようになったという。広告はLinkedInのフィード上に通常通り表示され、LinkedInのターゲティング機能も引き続き利用できるとしている。LinkedInは「自社サイトでのコンバージョン獲得を後押しする機能」と位置付けているという。
また、XはAIツール「Grok(グロック)」を活用した広告・コンテンツ制作を推進していると同記事は報じた。マーケターはGrokを使って広告コピーやアイデアを生成し、プラットフォーム上でリアルタイムに起きている会話をもとにした即時コンテンツ制作が可能になるとしており、Xは「継続的な機能改善と定期的な新機能追加を広告主に提供していく」とコメントしているという。
情報ソース一覧
- 主要ソーシャルプラットフォームのアップデート Major Social Platform Updates www.youtube.com/watch
- 今週知っておくべきソーシャルメディアのアップデートと新機能 - PR Daily Social media updates and new features to know this week - PR Daily www.prdaily.com/social-media-updates-and-new-features-to-know-this-week-40/
- ソーシャルメディアのアップデート | Social Media Today Social Media Updates | Social Media Today www.socialmediatoday.com/topic/social-media-updates/
- (5月8日) 最新の2026年ソーシャルメディアニュース (May 8) The Latest 2026 social media news socialbee.com/blog/social-media-news/
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