2日間で2260万回再生、小児がん啓発動画が示す「誰が語るか×どこで語るか」の設計術

MrBeast and Amgen's Pediatric Cancer Campaign Hits 22.6M Views in 2 Days

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2日間で2260万回再生、小児がん啓発動画が示す「誰が語るか×どこで語るか」の設計術
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ポイント

  • バイオ企業アムジェンとYouTuberミスタービーストが小児がん啓発キャンペーンを共同制作しました
  • 核となった動画は公開からわずか2日で2260万回再生を記録しました
  • 4つの組織が連携し、科学的正確性と共感性を両立した内容です

米国のPR業界専門メディア「PRNEWS Online」は、バイオテクノロジー企業のアムジェン(Amgen)とYouTubeクリエイターのミスタービースト(MrBeast)が共同制作した小児がん啓発キャンペーンの舞台裏について、2026年8月27日公開の記事で報じた。同記事では、アムジェンのコーポレートアフェアーズ責任者スージー・タポウニ氏(Susie Tappouni)と、がん研究支援非営利団体「スタンド・アップ・トゥ・キャンサー(Stand Up To Cancer)」共同創設者のスー・シュワルツ氏(Sue Schwartz)へのインタビューを通じて、複雑な科学的テーマを大衆に届けるためのコミュニケーション戦略の詳細が明かされた。

2日間で2260万回再生を記録

今回のキャンペーンの核となったのは、ミスタービーストが2026年7月25日(米国東部時間午後12時)にYouTubeに公開した動画「I Helped 100 Kids Fight Cancer(私は100人の子どもたちのがん闘病を支援した)」だ。この動画にはNBAスター選手のレブロン・ジェームズ(LeBron James)、俳優のドウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson)、医師系YouTuberのドクター・マイク(Dr. Mike)らが参加し、がんと闘う100人の子どもたちの願いを叶えるという内容で構成されている。動画は公開からわずか2日間で2260万回の再生数と約100万件のエンゲージメントを記録したという。

ミスタービーストの本名はジミー・ドナルドソン(Jimmy Donaldson)。同氏はYouTubeの登録者数が5億人を超える世界最多登録者のクリエイターで、大規模なチャリティ動画や体験型チャレンジ動画で世界中に知られている。今回の協力を行ったのは、ドナルドソン氏が設立した慈善団体「ビースト・フィランソロピー(Beast Philanthropy)」だ。

4者連携で「科学の正確性」と「共感」を両立

このキャンペーンはアムジェン、ビースト・フィランソロピー、スタンド・アップ・トゥ・キャンサー、そして小児がん研究に特化した非営利団体「セント・ボールドリック財団(St. Baldrick's Foundation)」の4者が連携する形で制作された。スー・シュワルツ氏によると、各組織が専門性を持つ領域で役割分担を行いながら、共同でメッセージの方向性を決定したという。具体的には、患者・家族の視点、科学・研究の文脈、慈善活動としての意義、各組織のミッションというそれぞれの強みを持ち寄り、ビースト・フィランソロピーのストーリーテリングスタイルと各団体の信頼性・専門性のバランスを取ることが、最終的なアプローチを形成したとしている。

動画への出演者の選定においても明確な意図があったとタポウニ氏は説明する。アムジェンからは研究開発・AI・データ担当エグゼクティブバイスプレジデントのジェイ・ブラッドナー博士(Dr. Jay Bradner)が出演し、医師・科学者および研究革新のリーダーとしての視点から、数十年にわたる小児がん研究の歩みと今後の突破口となる研究の重要性を語った。一方、患者アドボケイト(患者支援活動家)のウィリアム・ヤンク氏(William Yank)は21歳でB細胞急性リンパ性白血病と診断された経験を持ち、研究の進歩が自身の人生にどう影響したかを当事者の言葉で語ることで、科学的な情報に感情的な重みを加える役割を担ったという。

キャンペーンの成否をどう測るか

タポウニ氏は、今回のキャンペーンの成功指標として再生数やエンゲージメント数などの表面的な数字だけでなく、より深い関与の質を重視していることを示した。募金は重要な評価軸の一つではあるものの、それと同等に、小児がん研究の重要性に対する認知や理解の広がりが成果として求められているという。また、若い世代が将来の研究者を目指すきっかけになることも、このキャンペーンが目指す成果の一つだとしている。

PRNEWS Onlineの記事によると、実際の視聴者からのコメントとして、小児がんのサバイバーが研究の重要性を改めて認識したという声や、これまでこの問題を知らなかった人々が研究の意義を理解したという声が寄せられているという。アムジェン側は引き続き、視聴者がコンテンツにどのように関与しているか、そしてこのキャンペーンが問題そのものへの関心を新たな層に届けているかどうかを注視するとしている。

アムジェンは45年以上にわたる科学研究と革新の実績を持つバイオテクノロジー企業で、今回の協力を通じてスタンド・アップ・トゥ・キャンサー小児がんドリームチーム(Pediatric Cancer Dream Team)の設立を支援している。このドリームチームは、小児がんの発見を加速するために、複数の研究機関にまたがる科学者・医師が連携する新たな共同研究プロジェクトとして位置づけられている。

情報ソース一覧

小児がんミスタービーストアムジェン啓発キャンペーン

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