DEI逆風下でも誠実に発信するSNHUの社内アフィニティ月間コミュニケーション

3 Steps to Transform Formal Internal Comms for Affinity Months

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DEI逆風下でも誠実に発信するSNHUの社内アフィニティ月間コミュニケーション
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ポイント

  • Ragan Communicationsがアフィニティ月間の社内広報実践法を報じた
  • DEIへの逆風の中、SNHUが形式的でない発信方法を解説
  • 教育目的のツールキットで継続的に運営し、成功している

PR・コーポレートコミュニケーション専門のメディアRagan Communicationsは、アフィニティ月間に関する社内広報の実践手法について、2026年5月26日公開の記事で報じた。記事を執筆したのはSean Devlin記者で、DEI(多様性・公平性・包摂性)関連メッセージへの社会的・政治的逆風が強まるなか、形式的にならない社内発信のあり方を、Southern New Hampshire University(以下、SNHU)の事例をもとに解説している。

同記事によると、アフィニティ月間をめぐる社内コミュニケーションは、ここ数年で格段に対応が難しくなっているという。従業員側は自分たちの存在が社内メッセージに反映されることを引き続き強く求めている一方で、政治・社会環境の変化を背景に、多くの組織がDEI関連の発信を縮小する方向に動いており、アフィニティ月間を軸にした社内キャンペーンへの精査が増していると伝えている。

SNHUが示す「教育起点」のアプローチ

こうした状況に対してSNHUがとるアプローチは、機関としての本来の使命に立ち返ることだという。同大学の広報部門(Office of External Affairs and Communications)でインターナル・コミュニケーションのアシスタント・ディレクターを務めるKathryn Lapierre氏は、SNHUがアフィニティ月間の発信を、単発の静的キャンペーンではなく継続的な従業員コミュニケーションの仕組みとして運営していると説明している。

具体的には、まず「ツールキット」と呼ばれる1〜2ページの資料を作成・承認するプロセスから始まるという。Lapierre氏は「このツールキットは教育目的で作成するものです。リーダーが各チームで使えるリソースとトーキングポイント、そして全社員がより深く学ぶための素材を提供しています」とRagan Communicationsに語っている。また広報チームはイントラネットやメールなど複数のプラットフォームにまたがるアフィニティ月間コンテンツ用の共通テンプレートを独自に設計しており、毎月そのテンプレートに沿って、ERG(従業員リソースグループ)やコミュニティ・オブ・インタレスト、コミュニティ・オブ・コネクション、大学内の各部門から集まった新鮮でトップレベルのコンテンツをもとにカスタマイズしていると説明している。

コンテンツの「教育的目的」から設計する

同記事が紹介する最初の取り組みは、コンテンツの教育的な目的を起点にすることだ。SNHUでは、年間を通じたアフィニティコンテンツのカレンダーを組み、各月ごとに具体的な記念日・啓発日を整理したうえで、イントラネット上の記事にリスト化しているという。Lapierre氏によると、各記念日は時系列順・アルファベット順に掲載されており、「公平性と平等性を念頭に置いた並びにしている」という。それぞれの記念日には概要・目的のセクションが設けられ、先述の1〜2ページのファクトシートへのリンクも添付されているとしている。

この構造には2つの役割があるとLapierre氏は説明する。従業員が社内プラットフォームで記念日を目にしたとき、その意味を理解できるようにすること、そしてチームリーダーが部下と話す際に活用できるリソースを提供することだ。発信の目的を教育に明確に位置づけることで、「帰属意識」や「包摂性」といった広義のスローガンに頼らずに済む。それはDEI関連コンテンツに対して必ずしも友好的でない環境においても重要な設計上の工夫だと、同記事は指摘している。また同氏は「これらのリソースを公開するのは、その存在を認知してもらい、従業員がどのように関わることができるかを示すためです」とも述べている。

従業員の「声」を草稿段階から取り込む

さらに同チームは、コンテンツの草稿段階から従業員の声を取り込む取り組みも実践している。SNHUではERGやアフィニティグループと連携し、各月の記念日に関連するイベント情報、ERGと共同で作成した投票企画、共有用のeカード、従業員が個人的な体験を語るブログなどを集めているという。Lapierre氏は「毎月、ピープル・エクスペリエンス担当マネージャーと連携して、各記念日に関連する追加のトピックコンテンツを集めています」と述べている。

素材の収集にあたっては、最良の回答を引き出せるよう丁寧に設計したプロンプトを用いているという。たとえば「ジューンティーンスはあなた個人にとってどんな意味を持ちますか?」「女性歴史月間に、あなたがリスペクトしている女性をどのように認め、称えていますか?」といった問いかけにより、SNHU全体についての一枚岩的な見解ではなく、一人のコミュニティメンバーのリアルな体験を引き出すことを意識しているとしている。

6月のプライド月間を前に、Ragan Communicationsは「このSNHUのプロセスが、DEI発信への精査が高まるなかでも記念日を誠実に認識しようとするコミュニケーション担当者にとっての実践モデルになる」と位置づけている。

情報ソース一覧

社内広報DEIアフィニティ月間広報戦略

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