急成長する海外ヘルスケア代理店が示す「事業開発専任役員」という日本にない選択肢

Business Development Executive Roles Solidify in US Healthcare PR Industry

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急成長する海外ヘルスケア代理店が示す「事業開発専任役員」という日本にない選択肢
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ポイント

  • 米PRWeekはMoon Rabbitがシモンズ氏を事業成長担当役員に迎えたと報じた
  • Moon Rabbitは売上3,510万ドルを記録、ランキングで27位上昇した
  • シモンズ氏は意思決定の速さとクライアントとの近さを重視する

PR業界専門メディアのPRWeekは、ヘルスケア特化型マーケティングエージェンシーのMoon Rabbitが、ブライアン・シモンズ氏(Brian Simmons)をEVP(エグゼクティブバイスプレジデント)オブ・ビジネス・グロースとして迎え入れたと、2026年6月17日公開の記事で報じた。

複数の大手を渡り歩いたキャリア

シモンズ氏は10年以上にわたり、ヘルスケア・消費財・エージェンシー領域でのビジネス開発(事業成長)業務に携わってきた人物だという。直近では、WPPグループ傘下のグローバルPR・コミュニケーションズ企業であるBursonのヘルスケアチームでEVP(グロース担当)を務め、WPPネットワーク全体で業界最大規模のヘルスケア案件の受注に貢献したとされる。その前はデジタルマーケティング戦略エージェンシーのJanuary Digitalでグロース責任者を務めており、同社が新規クライアントの獲得と事業拡大を推進していた時期に参画したという。

さらにそれ以前には、独立系ヘルスケアマーケティングエージェンシーのImreでチーフ・グロース・オフィサー(事業成長最高責任者)として在籍。Imreでは一度離籍してGrey New Yorkに1年間在席した後、同社に復帰したという経緯も持つ。Grey New York在籍中はロンドン・シカゴ・サンフランシスコにまたがる新規事業開拓を支援し、WPPのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスに関するグローバル統合ピッチにも関わったと報じられている。

27位ランクアップのMoon Rabbitへの入社理由

シモンズ氏が今回移籍先として選んだMoon Rabbitは、米国のヘルスケアマーケティング専門誌MM+M(Medical Marketing & Media)が毎年発表する「Agency 100」(ヘルスケアエージェンシーの売上高上位100社ランキング)の2026年版に選出されているという。同エージェンシーは昨年、売上高3,510万ドル(約52億6,500万円 ※1ドル150円換算)を記録し、このランキングの順位を27位上昇させたとPRWeekは報じた。

クライアントにはLEO Pharma、BVIのFineVision、DompéのOxervate、Mayne PharmaのAnnovera、さらにBridgeBioやConvergent Dentalなどの名前が挙がっているという。シモンズ氏は入社の動機について、「クライアント、人、そしてすべての仕事を支えるチームに、いまの規模と変革の転換点において、もっと近い存在でいられる機会だ」と述べたとされる。

大手ホールディングカンパニー型のエージェンシーとの違いについて、シモンズ氏は「Moon Rabbitのような場所の素晴らしさは、意思決定に近い位置を保てることだ。旅の途中で多くの意思決定者を介することなく、どうすれば人々に近づけるかを考えられる」と語ったという。

「クリエイティブ・ルネサンス」の到来を予見

Moon Rabbitでシモンズ氏が担う役割の中核には、同エージェンシーが「インティマシー(親密性)」と呼ぶアプローチがあるという。これは従来のフォーカスグループのような研究設定を超え、患者・医師・介護者などのオーディエンスに実生活の文脈でより近づくことを指すとされる。

PRWeekによれば、具体的な取り組みとして、パーキンソン病の初期段階の患者とともにボクシングを体験しながらその生活実態を探ったり、海辺を一緒に歩きながら女性の日常生活を等身大に理解しようとしたりといった活動が行われているという。「そういった瞬間に、もう少し本音が引き出せる。人々がどう感じているか、それがクリエイティブブリーフにどうつながるかを、より深く理解できる場所に私たちを置いてくれる」とシモンズ氏は語ったとされる。

将来展望について同氏は、プログラマティック広告購入やAI、テクノロジー主導の議論がエージェンシー業界を席巻してきた数年を経て、業界が「クリエイティブ・ルネサンス(創造性の復興)」の入り口に差し掛かっている可能性があるという見方を示した。次の大きな機会は、より力強いクリエイティブワークと、より深慮に富んだメディアプランニングおよびストラテジーを組み合わせることにあると述べたとPRWeekは伝えている。

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ビジネス開発ヘルスケア広報マーケティングエージェンシー米国

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