データ分析・AI機能を5つの中核事業の一つに据えたEdelmanが示す広報組織の新しい姿

Edelman elevates AI division to core business; PR industry AI adoption accelerates.

ソースに基づく報道記事 7件の情報源
データ分析・AI機能を5つの中核事業の一つに据えたEdelmanが示す広報組織の新しい姿
画像: 情報ソースより

ポイント

  • Edelmanはデータ・AI部門を「Edelman Intelligence」として刷新した
  • 同社はこれを5つのコアプラクティスの一つに格上げし、事業の根幹に据える
  • Trevelino/Kellerも「Exec-AI」を発表し、業界全体でAI活用が加速する

PR業界専門メディアのO'Dwyer'sは、大手PR会社のEdelmanが社内のデータ・AI部門を刷新し、「Edelman Intelligence」として新たに立ち上げたと2026年5月20日公開の記事で報じた。

AI・データ機能を「別部門」から「中核事業」へ

O'Dwyer'sの報道によると、Edelmanは独自のAIソリューション、データサイエンス、リサーチ、アナリティクス、予測インテリジェンスの各機能を一つの組織に統合し、「Edelman Intelligence」として発足させたという。この新組織の基盤となるのは、従来存在していた「Edelman DXI」という部門が持っていた専門知識だとしている。

同社は、新組織を5つのコアプラクティス(中核事業領域)の一つとして運営し、従来のように独立した調査部門として切り離すことはないと強調しているという。同社によれば、この位置づけは、予測インテリジェンス、アナリティクス、データ、AIがクライアントワークのあらゆる段階において果たす重要な役割を示すものだとしている。

「予測」「実行」「証明」を一気通貫で担う

Edelmanのグローバル・ヘッド・オブ・インテリジェンスを務めるグレッグ・ジトリッチ(Greg Gitrrich)氏は、今年同社に加わり、この統合組織の立ち上げを主導したと報じられている。ジトリッチ氏はO'Dwyer'sの報道の中で、「Edelman Intelligenceは明確なミッションのもとに構築されている。それは、アーンドストラテジー(報道獲得を軸とした広報戦略)がビジネス成果に与えるインパクトを予測し、推進し、そして証明することだ」と述べたという。

新組織が担うのは、クライアントがAIを意思決定や業務フローに組み込む支援と、より速く動き、賢く運営し、ビジネス成果を立証するために必要な「インテリジェンス基盤」の構築だとしている。対象となる業務範囲は、戦略立案やクリエイティブ制作から、ステークホルダーとの関係構築、メッセージ開発、効果測定、ビジネスインパクト分析にまで及ぶという。

EdelmanやTrevelino/KellerがAI関連の取り組みを強化

今回のEdelmanの動きと前後して、PR・マーケティングエージェンシーのTrevelino/Kellerも新サービス「Exec-AI」を発表したとO'Dwyer'sは同記事で伝えている。

Exec-AIは、ChatGPT、Perplexity、Claude、Geminiといった生成AIプラットフォーム上における企業経営幹部の認知度・露出度をスコアリングする評価フレームワークだという。各CEOを「観察可能な公的存在感」の8つの次元で0から100の範囲でスコアリングし、それらを一つの複合AIビジビリティスコアに集約するとしている。スコアリングの仕組みは、AIモデルが実際に「見ることができるもの」、すなわちAIの学習データ、検索インデックス、ChatGPTやPerplexityなどが使う検索・取得システムに存在するコンテンツに基づいて構築されているという。

Trevelino/Kellerのプリンシパルであるディーン・トレベリノ(Dean Trevelino)氏は、「Exec-AIはクライアントに、自社のリーダーがAIの回答の中でどのように登場しているかを正確に把握できる信頼性の高いスコアリングシステムを提供する。特にB2Bブランドにとって、これは新たなトップ・オブ・ファネル(認知獲得の最前線)だ」と述べたという。

同記事ではさらに、フランスのコミュニケーション・グループであるHavas Parisが、次世代のコーポレート・インフルエンス・コミュニケーションに特化したエージェンシーのFormatを買収したことも報じられている。FormatはH/Advisorsの一員となりつつも、名称・組織構造・運営モデルを維持して自律的に運営を続けるとしており、Formatの創業者であるトーマス・カスキ(Thomas Khaski)氏がCEOとして留任するという。

情報ソース一覧

AIPR業界EdelmanAI活用

記事内容に関するお問い合わせ・フィードバックはこちらからお寄せください。