行政機関がエルモとのSNS論争でバイラルを起こすまでの2日間

NYC DOT's Social Media Feud with Elmo: How Government PR Went Viral

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行政機関がエルモとのSNS論争でバイラルを起こすまでの2日間
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ポイント

  • ニューヨーク市交通局(NYC DOT)がSNS上でエルモと「口ゲンカ」を展開した
  • 発端はエルモがNBAニックス戦で中立宣言し、市民が反発したこと
  • NYC DOTは公共インフラを使いユーモア交え参戦し、広報業界でバイラル化した

米ビジネスメディアのFast Companyが報じたところによると、ニューヨーク市交通局(NYC DOT)がSNS上でセサミストリートの人気キャラクター「エルモ」と繰り広げた"口ゲンカ"が話題を集めた。行政機関がポップカルチャーの文脈でバイラルを起こした異例の事例として、広報業界専門誌のPRWeekも取り上げた。

発端はエルモの「中立宣言」

きっかけは、NBAプロバスケットボールリーグのニューヨーク・ニックス(以下、ニックス)をめぐる投稿だった。ニックスは1999年以来となるNBAファイナル出場を決め、ニューヨーク市内は熱狂に包まれていた。チームの本拠地マディソン・スクエア・ガーデン周辺の地下鉄入口はチームカラーのオレンジとブルーに塗られるほどの盛り上がりを見せており、第1戦は6月3日に行われた。

そのタイミングで、セサミストリートのエルモの公式X(旧Twitter)アカウントが「エルモは両チームが楽しんでくれることを願っているよ!」と投稿した。スポーツマンシップを重んじた中立的な内容だったが、ニューヨーク市民にとっては「地元ニューヨーカーのくせに」という反応を引き起こした。

ニューヨーク中が「エルモを攻める」展開に

Xユーザーからは「両チームって何?エルモ、お前はブロンクス出身じゃないか」といった批判が相次いだ。ニックスの公式ファンアカウント「Knicks Wall」も「どっちかに決めろ、この腰抜け」とリプライした。

さらに、歯に衣着せぬSNS発信で知られるファストフードチェーンのウェンディーズの公式アカウントも「今は違う(NOT NOW)」とエルモに冷たくあしらうリプライを投稿し、批判の輪が広がった。

こうした盛り上がりを受けて、第2戦(6月5日)を前にニューヨーク市交通局(NYC DOT)も動いた。同局はXに「撤去させるような真似はしないでくれよ」というメッセージと、マンハッタン北部に設置されたセサミストリートの公式ストリートサインの除幕式の写真をあわせて投稿した。行政機関が自局の管轄する公共インフラの写真を使ってユーモアを交えた形での参戦だった。

行政広報のSNS戦略として業界に波紋

PRWeekはNYC DOTの最高広報責任者(Chief Communications Officer)であるニック・ベンソン氏にインタビューを実施し、この一連のやり取りがどのように生まれたのかを取材した。同誌はベンソン氏がエルモとのやり取りに至った経緯を語ったと報じているが、具体的な発言内容はソース原文の範囲では確認できない。

Fast CompanyおよびPRWeekが報じたこの一連の騒動は、政府・行政機関のSNSアカウントが、ポップカルチャーの文脈に乗る形で広いメディア露出を獲得できることを示す事例として注目を集めた。

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