大学発ポッドキャストがテレビ局を動かした6つの手法に学ぶ「視聴者の問い」起点の報道獲得術

6 University PR Strategies: How Podcasts Land Experts on TV

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大学発ポッドキャストがテレビ局を動かした6つの手法に学ぶ「視聴者の問い」起点の報道獲得術
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ポイント

  • 米大学広報がポッドキャスト戦略を公開
  • 1本の番組から専門家がテレビ出演を実現
  • 150エピソード、1.8万登録者を獲得

米国の広報・コミュニケーション業界専門メディアPR Dailyは、大学の広報ポッドキャストを起点にテレビ局による専門家発掘につながった事例を取り上げ、広報チームがポッドキャストをブランドのストーリーテリング資産に転換するための6つの手法を2026年8月4日公開の記事で報じた。

1本のポッドキャストがテレビ局を動かした

事例の中心となるのは、米国のパデュー大学が運営するポッドキャスト「This Is Purdue」だ。ある大手テレビ局が宇宙の専門家を探していたところ、このポッドキャストを通じてパデュー大学の教授にたどり着いたという。

「それこそが、この番組の成功だと思っています」と語るのは、「This Is Purdue」のホスト・プロデューサー・ディレクターを務めるケイト・ヤング氏だ。同氏は2021年にパデュー大学の中央マーケティング・コミュニケーションチームに加わり、以来この番組は約150エピソードを制作し、YouTubeで約1万8000人の登録者を集めるに至ったとPR Dailyは報じた。

「誰を出すか」より「何を知りたいか」

PR Dailyが紹介する6つの手法の第1は、「視聴者が知りたい問いや話題から出発する」というものだ。「This Is Purdue」はもともと、学内で表彰された教授や興味深いキャンパスの話題を持つ人物を取り上げる内容だったという。しかしヤング氏のチームはアプローチを転換した。大学が宣伝したい人物を起点にするのではなく、視聴者がコミュニティフォーラムや大学関連のソーシャルメディアで何を検索・議論しているかを出発点にするようになった。

例えば今後配信予定のエピソードのテーマは「TikTokはタンパク質の必要量について嘘をついているのか?」だという。このテーマに合わせて、アスレチック栄養の専門家を紹介する構成にするとヤング氏は語った。「パデュー大学を知らない人でも、そのエピソードを聴いて何か価値のあるものを見つけられます」と同氏は述べている。

第2の手法は「専門家の有用性でブランドを示す」だ。視聴者がポッドキャストを聴く理由は、組織が社員を売り込みたいからではなく、その社員が自分の生活に関わるテーマを説明できるからだとヤング氏は指摘する。ブランドとしての価値は、回答の質を通じて自然に伝わるという。また、エピソードタイトルはゲストの名前や肩書きではなく、視聴者が検索やAIへの問い合わせで使うような言葉で書くべきだとヤング氏はアドバイスする。「フックを作れ、見出しを取れ。SEOとGEO(生成AI向け検索最適化)を研究して戦術に組み込め」と同氏は語った。

収録前から「配信設計」を組み立てる

第3の手法は「SNS用クリップをあらかじめ準備しておく」だ。ヤング氏のチームは収録前に、YouTube Shorts、LinkedInの引用グラフィック、Instagramの動画として使える可能性のある質問を洗い出しておくという。SNS用のクリップは30秒以内に収めることを推奨している。収録前にSNS戦略を考えておくことで、1回の会話からフルエピソード、引用グラフィック、記事、そして検索対応のQ&Aシリーズという複数のコンテンツ資産を生み出せるとPR Dailyは伝えた。

第4は「自分たちの業界以外のフォーマットを研究する」だ。「This Is Purdue」は他の高等教育機関のポッドキャストだけを参考にするのではなく、真犯罪(トゥルークライム)ジャンルのような人気カテゴリの番組がゲストの紹介方法や引用のまとめ方、映像のパッケージングをどう行っているかを研究しているという。「なぜ私たちにはできないのか、と思います。パデュー大学らしいブランドのやり方で実現すればいいだけです」とヤング氏は語った。

第5は「チームが継続できる配信スケジュールを選ぶ」だ。「This Is Purdue」は隔週木曜日にエピソードを公開している。ヤング氏がフルタイムでこの番組に携わっていても、週1本の配信では調査・編集・サポートコンテンツの制作に十分な時間を確保できないという。「週1本の番組から始める必要はありません。小さく始めて、いつでもスケールアップできます」とヤング氏は述べ、月1本の配信やオンラインインタビュー形式、6本まとめて収録してシーズン単位でリリースする方法なども選択肢として挙げた。

第6は「コンテンツが生み出す機会を測定する」だ。パデュー大学は登録者数や再生回数を追いながらも、それだけが成果ではないとヤング氏は指摘する。各エピソードは検索結果でのパデュー大学の研究の可視性を高めており、それが冒頭で紹介した宇宙の教授がテレビ局に発見されることにつながったという。測定すべき指標としてメディアからの問い合わせ、講演依頼、専門家としての取材要請、検索パフォーマンス、新たなパートナーシップなどを挙げた。「重要なのはブランド認知です。ROIや再生回数ではありません。『パデュー大学には素晴らしいポッドキャストがある』と思ってもらえることで、さまざまなチャネルを通じてブランドを広げていくのです」とヤング氏は語った。

情報ソース一覧

ポッドキャスト広報戦略大学広報ブランドストーリーテリング

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