露出価値が前年比51%増のテニス大会に学ぶ、体験型スポーツ協賛の勝ち筋

US Open Sponsorship: Experiential Activations Boost Exposure by 51%

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露出価値が前年比51%増のテニス大会に学ぶ、体験型スポーツ協賛の勝ち筋
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ポイント

  • 全米オープンのブランド露出価値が前年比51%増の8.9億ドルに達した
  • これはLaunchmetricsの測定によるもので、Nike等が貢献した
  • 体験型アクティベーションが多様なブランドで競われている

ファッション業界専門メディアのFashionUnitedは、2026年8月18日公開の記事で、全米オープンにおけるブランドの協賛活動と最新ファッションコラボレーションの全容を報じた。同記事によると、2025年の全米オープンでは、大会を通じて登場したブランドが合計で8億900万ドル(約1,213億5,000万円 ※1ドル150円換算)のメディア露出価値を生み出し、前年比で51%増加したという。この数字は、デジタル・マーケティング分析を手がけるLaunchmetricsが測定したものだとしている。2025年にとりわけ大きな露出効果を得たブランドとしては、Nike、時計ブランドのAudemars Piguet、同じく時計ブランドのRolexが挙げられている。

2005年からのパートナー、ラルフ ローレンの存在感

2026年の大会では、複数のブランドが体験型のアクティベーションを競い合っている。なかでも際立つのが高級ファッションブランドのラルフ ローレン(Ralph Lauren)だ。FashionUnitedによると、ラルフ ローレンは2005年から大会のパートナーであり、2026年も公式アウトフィッターおよびサングラス部門スポンサーとして復帰しているという。同ブランドは今年、スタッフ800人分のユニフォームを提供しており、その内訳はボールパーソン300人、コートオフィシャル215人を含む構成だとしている。

2026年のアクティベーションとして、ラルフ ローレンは6週間にわたるノードストローム(Nordstrom)でのポップアップ出店や、新たにデザインされたアーサー・アッシュ・ホスピタリティスイートの設置、オンラインおよび会場での「Create Your Own」カスタマイズプログラムを展開しているという。さらに9月5日には、がん医療へのアクセス支援を目的とした「ピンクポニーデー」を開催し、ファン向けの限定ギフトやスイート体験を提供するとしている。

フランスブランドが演出する「テニスの空気」

フランス発のスポーツラグジュアリーブランドであるラコステ(Lacoste)は、ニューヨークのホテル「The Plaza」と組んで、8月12日から9月5日にかけて全米オープンにインスパイアされたコラボレーションを展開しているとFashionUnitedは伝えている。「ル・カフェ・ラコステ」のホスピタリティや、アフタヌーンティーの特別演出、フィフス・アベニューの入口をラコステのグリーンで包んだ装飾、ロビーへのインスタレーションなどが実施されているという。エドワーディアンルームに設置されたポップアップショップでは、コラボブランドのアパレルやアクセサリーが70〜130ドル(約1万500〜1万9,500円 ※1ドル150円換算)で販売されているとしている。

多業種が競う体験設計

自動車ブランドのキャデラック(Cadillac)は、ファッションブランドのSporty & Richと共同で「Cadillac Racquet Club」と名付けた8アイテムのカプセルコレクションを発表したとFashionUnitedは報じている。テニスとアメリカーナからインスピレーションを受けた同コレクションは、70〜250ドル(約1万500〜3万7,500円 ※1ドル150円換算)の価格帯で、2026年8月20日にSporty & Richの公式サイトおよびキャデラックのマーチャンダイズサイトで販売が開始されたという。Sporty & Richの創業者エミリー・オバーグ氏と、キャデラックのチーフ・マーケティング・オフィサーであるデービッド・モーゲンセン氏は、キャデラックの格式とSporty & Richのノスタルジックなスポーツウェアの感性を組み合わせたものだとこのコラボを位置づけているとしている。

スキンケアブランドのラロッシュポゼ(La Roche-Posay)は、4年連続で全米オープンの公式サンスクリーンスポンサーを務めていると同記事は伝えている。2026年のアクティベーションとして、ファンウィークとアーサー・アッシュ・キッズデーに「Anthelios」ラインの日焼け止めを無料でサンプリングできるインタラクティブブースを設置し、皮膚科医による教育プログラムと組み合わせた形での展開を図っているという。同ブランドのアンバサダーとして、2024年の全米オープンおよび2026年のウィンブルドン王者であるヤニック・シナー選手がこの取り組みを後押ししているとしている。

金融グループのJPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)は、複数のアクティベーションを同時並行で実施しているとFashionUnitedは報じている。8月21日から23日の3日間、ロサンゼルス発のファッションブランド「Dairy Boy」が、グリニッジ・ビレッジのアトリウムでDB Sportコレクションを展示し、チェースカード会員には優先入場と限定ギフトが提供されたという。また、ニューヨークのビジネス「Matchaful」がチェースラウンジでマッチャラテとアイスバーを提供するポップアップを開いたとしている。さらに「Chase Corner Market」と名付けたボデガ(小規模コンビニ)スタイルのスクラッチカードプレゼント体験や、テニス雑誌の表紙風の写真体験も用意されているという。チェースの充電プログラムは、今年も全会場の29カ所にモバイル充電ステーションを設置し、すべての来場者が無料で利用できるとしている。

テニスブランドのK-Swiss(ケースイス)は、ブランド設立60周年を記念した4日間のモバイル体験を2026年8月27日から30日にかけてニューヨーク各所で展開するとFashionUnitedは伝えている。ブライアントパーク、ユニオンスクエア、タイムズスクエア、ブルックリンを巡る同イベントでは、フットウェアとアパレルの展示、テニスのアーカイブ展示、インタラクティブなアクティビティ、プレゼント配布、記念プロモーションなどが行われるという。タイムズスクエアではピックルボールのポップアップも予定されているとしている。

情報ソース一覧

全米オープンスポンサーシップブランドアクティベーション体験マーケティング

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