実話をオーディオブック化して5媒体で無料配信、Hingeが展開するコンテンツ流通戦略

Hinge's Brand Strategy: Audiobooks of Real Love Stories, Evolving in 3rd Year

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実話をオーディオブック化して5媒体で無料配信、Hingeが展開するコンテンツ流通戦略
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ポイント

  • Hingeは実在カップルの恋愛実話をオーディオブック化
  • ブランドプラットフォーム「No Ordinary Love」第3弾で、5組の物語がテーマだ
  • Spotifyなど5媒体以上で2026年8月10日から無料配信中

デートアプリのHinge(ヒンジ)が、実在するカップルの恋愛エピソードをオーディオブック化したブランドキャンペーンを展開している。Inc.が2026年8月10日に報じた。

「会話する勇気」を主題に据えた第3弾

Hingeは2026年8月10日、ブランドプラットフォーム「No Ordinary Love」の第3弾として、初めてオーディオブック形式のコンテンツをリリースしたと発表した。このオーディオブックは、アプリを通じて出会った実在するカップル5組の恋愛実話を、現代作家5人がそれぞれ執筆・朗読する構成だ。Hingeが公式ニュースルームで明らかにしたところによると、今回のオーディオブックは「関係を前に進めた会話の瞬間」をテーマに据えているという。

各カップルのエピソードは以下の5作品で構成される。ルフィ・ソープ(Rufi Thorpe)が執筆・朗読する「This Is How to Touch Me」はダニエルとロイシンの物語で、ロイシンが初デートの直後にテキストのルールを破ってすぐにメッセージを送ったことを軸に描く。カーティス・ガーナー(Curtis Garner)の「The Sound It Leaves」では、オーデンがテキストの行き違いを解消するためにエドワードに面と向かって話し合うことを申し出る。テンベ・デントン-ハースト(Tembe Denton-Hurst)の「The Week We Were Friends」はイザベラとレベッカが「ただの友達」でいることに同意しながら、一週間後に気持ちを変える物語。ニコラ・ダイナン(Nicola Dinan)の「Rules to Love By」では、カーティ(Carty)がラカ(Raka)に感情が加速する中でもゆっくり進もうと伝える。ラヴェン・スミス(Raven Smith)の「Thou Shalt Play It Cool」はマイケルがその日の朝に別の相手とデートしていたことをエレナに正直に明かし、交際の独占について話し合う展開だという。

また、前回のNo Ordinary Loveに参加した作家ハンター・ハリス(Hunter Harris)による序文と、登場カップル自身の振り返りを収録したエピローグも盛り込まれているとしている。

SpotifyからSubstackまで、無料で複数媒体に配信

Hingeの公式発表によると、このオーディオブックはSpotify、Libby、Libro.fm、Apple Audiobooks、Barnes & Noble Audiobooksで無料配信されており、今後さらに追加のプラットフォームへ展開する予定だという。2026年8月10日時点で、5作品すべてがSubstackに開設された「no-ordinary-love.com」において、読む・聴くの両方の形式で利用できるとしている。

キャンペーンはオーディオとデジタルにとどまらない。Hingeのニュースルームによると、ニューヨーク市とロンドンでの屋外広告も展開するとともに、クリエイターやSubstackライター、ポッドキャスターと連携してオーディオブックのテーマについての対話を広げる取り組みも行っているという。

リアルなストーリーの伝え方を進化・拡張し続ける戦略

このオーディオブックは、Hingeが2024年に開始した「No Ordinary Love」の第3弾にあたる。Hingeの公式ニュースルームによると、同社はリアルなストーリーの伝え方を進化・拡張し続けているという。

今回のオーディオ形式への移行について、Hingeの最高マーケティング・コミュニケーション責任者(CMO)であるタミカ・ヤング(Tamika Young)氏はInc.に対し、「これらの物語を聞くたびに鳥肌が立つ。それほど、デート中に人々が感じていること、そして私たちのユーザーから聞いていることと一致しているから」と語ったという。

また、ヤング氏はHingeの公式発表のなかで、「No Ordinary Loveは常に、関係性の背後にあるリアルな物語を称えてきた。今年は、その関係を前に進めた会話——誰かが問いを投げかけ、テキストを送り、ついに言いにくいことを口にする瞬間——に焦点を当てた。こうした物語は聞かれるために存在している。オーディオブックという形式が、リスナーをその瞬間に引き込み、誰かがついに言葉にする直前の間や迷いまでも体感させてくれる機会を与えてくれた」と述べたとしている。

制作にはクリエイティブスタジオのDazed Studio(デイズド・スタジオ)が協力しており、同スタジオのマネージングディレクター、ジェイミー・ノウルズ(Jamie Knowles)氏は「愛というのは、人々がいまだに率直に語ることを苦手とするほぼ唯一のものだ。No Ordinary Loveの第3章では、キャンペーンというより、自分自身を重ね合わせられる物語を作りたかった。オーディオはその瞬間をゆっくりとたどり、傷つく覚悟こそが深い繋がりを生むことを人々に思い出させる空間を与えてくれた」と語ったとしている。

Hingeは本キャンペーンについて、同社がすでに展開している「Designed To Be Deleted™」というブランドプラットフォームの延長線上に位置づけているという。ニュースルームによると、2026年に制作した別キャンペーン「Can't Believe We Met on Hinge」の映像シリーズと合わせ、デートの感情的なリアリティをより深く映し出すブランドストーリーテリングへと進化させているとしている。

また、Hingeはオーディオ形式を採用した背景として、「ソーシャルメディアでの読書に関する会話の盛り上がりと、それがZ世代に深く響いていることに着目し続けている」と説明。「18〜29歳が最もよく読むジャンルはロマンス」であり、「オーディオブックは日常生活のなかで聴くという形でリーダーの間で人気が高まっている」としているという。

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恋愛実話オーディオブックブランド戦略デートアプリ

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