会議録音も解雇通知書も即日流出、CBS「60 Minutes」内部抗争が公の目にさらされる一部始終

Internal Meeting Recording Leaked: '60 Minutes' Information War Reveals Crisis Response Blind Spots

ソースに基づく報道記事 3件の情報源
会議録音も解雇通知書も即日流出、CBS「60 Minutes」内部抗争が公の目にさらされる一部始終
画像: 情報ソースより

ポイント

  • 米「60 Minutes」編集部で情報漏洩が2026年6月3日に報じられた
  • 新エグゼクティブプロデューサー就任が混乱の引き金になった
  • 内部会議の全録音や解雇通知書が外部に漏洩し信頼を侵食した

米国のPR・コミュニケーション業界向け専門メディアPR Dailyは、米CBSの名門報道番組「60 Minutes」の編集部内で大規模な情報漏洩が起きていると2026年6月3日公開の記事で報じた。

新エグゼクティブプロデューサーの就任が引き金に

今回の混乱は、CBSニュースの幹部バリ・ワイス(Bari Weiss)氏が新たなエグゼクティブプロデューサーとしてニック・ビルトン(Nick Bilton)氏を起用したことで表面化した。ビルトン氏はテクノロジー専門のジャーナリストであり、テレビ番組制作の経験がない人物だとPR Dailyは伝えた。

ビルトン氏の就任以前から、編集部はすでに混乱状態にあったとPR Dailyは報じた。ワイス氏がエルサルバドルの刑務所に関する報道について、放映前にトランプ政権側のコメントをより多く取るよう求めたとされ、報道内容への介入だとして記者側から批判を受けていたという。

全録音が外部に漏洩、解雇通知書も全文公開

ビルトン氏が着任後に開いた最初のスタッフ会議では、ベテランキャスターのスコット・ペリー(Scott Pelley)氏が公然と反論する場面があったとされる。同氏はビルトン氏の資質を疑問視し、「あなたは決して歓迎されることはない」と発言したとされるほか、ワイス氏が前エグゼクティブプロデューサーや複数のキャスターを解雇したことを「番組を殺した」と表現したという。

この会議の録音全体が外部に漏洩した。PR Dailyによると、その翌日にはペリー氏が解雇され、さらにその解雇通知書の全文も外部に流出したという。ビルトン氏が署名した解雇通知書には、ペリー氏の言動が「番組の将来的な成功に貢献し、私の新たな在任期間に協力と進歩を前向きに受け入れる意思がないことを示した」と記されていたとされる。

解雇後、ペリー氏はニューヨーク・タイムズ紙に対し、その手紙は「私たちが『60 Minutes』で何のために働き、何のために生きているかを完全に誤解したものだ」とコメントしたという。

「情報漏洩の連鎖」が組織の信頼を侵食

PR Dailyはこの事態の本質について次のように分析している。新リーダーへの引き継ぎ後に混乱や感情的な対立が起きること自体は珍しくないが、今回の事例はその全貌がここまで詳細に公の目にさらされている点で異例だという。

記者という職業に就く人々は会議での発言を報道する習慣があり、他の記者に情報を送ることにも抵抗が少い。このことがCBSの内部情報が次々と外部に流れる背景にあるとPR Dailyは指摘した。同メディアは、今回の一連の漏洩がビルトン氏とワイス氏にとって前途多難であることを示していると報じた。

広報的な観点からは、こうした情報漏洩はCBSの中核視聴者層——ニュース消費者として画面上のおなじみの顔を好む人々——を遠ざけるリスクがあると同メディアは伝えた。一方でワイス氏は、CBSを新たな方向に導き、既存の「60 Minutes」スタッフを信頼しない視聴者層にまで視聴基盤を広げる意向を明確にしているとPR Dailyは報じた。

PR Dailyは最終的に、問われているのは「新たに失った視聴者を取り戻すスピードに間に合うだけの、新しく大きな視聴者層を獲得できるのか。そしてその仕事を担うスタッフが残っているのか」だとした。

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