企業サイトの「顔」をAI対話型に刷新した海外PR会社が問う、日本の広報が備えるべき次の一手

Ruder Finn Transforms Website to LLM-Driven AI Chat: A New Era for PR Firms

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企業サイトの「顔」をAI対話型に刷新した海外PR会社が問う、日本の広報が備えるべき次の一手
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ポイント

  • PR業界のRuder Finnは、ウェブサイトを大規模言語モデル(LLM)主要UIに刷新しました
  • 訪問者は自然言語で質問し、サービス内容やソリューションを得られます
  • AnthropicのClaudeとAWS Bedrockで構築され、RAGやナレッジグラフも活用しています

グローバルな広報・統合マーケティング会社であるRuder Finn(ルーダー・フィン)は2026年8月13日、同社のウェブサイトを大規模言語モデル(LLM)を主要インターフェースとする形に刷新したと発表した。プレスリリースは配信サービスのPR Newswireを通じて公開された。

会話型AIが企業サイトの「顔」に

新しいruderfinn.comでは、従来の静的なページ遷移型のナビゲーションやサイト内検索バーに代わり、訪問者が自然言語で質問・対話できるLLMが主要ユーザーインターフェースとして採用されている。訪問者はテキストで質問を入力するだけで、同社のサービス内容や専門領域、提供できるソリューションについて回答を得られる仕組みだ。

同発表によれば、Ruder Finnはこの取り組みによって、コミュニケーション業界においてLLMを自社デジタル体験の中心に据えた最初の企業の一つになるとしている。なお従来型のWebページへのリンクも引き続き残されており、通常のページ閲覧を好む訪問者にも対応しているという。

AnthropicのAIとAmazon Bedrockで構築した独自システム

システムの技術的な構成についても詳細が公開された。新サイトはAnthropicが開発した大規模言語モデル「Claude(クロード)」を、Amazon Bedrockを経由して利用しているという。

回答の精度を高めるため、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)と呼ばれる技術を採用しており、セマンティック検索とハイブリッド検索を組み合わせて内部情報を参照する仕組みになっているとしている。これに加えて、Ruder Finnのサービス・専門人材・実績などを体系的に整理した「ナレッジグラフ」と呼ばれる独自の構造化データベースをシステムの土台に置いているという。このナレッジグラフは同社のエキスパートや戦略担当者が手動で構築・管理しており、クライアント情報は匿名化した上で扱うとしている。

また同社は、LLMが「クローズドループ」環境で動作することも公表した。入力・出力・更新のすべてにAIを活用しつつも、人間が承認・監督するワークフローを常設の仕組みとして組み込んでいるという。コンテンツ管理システム(CMS)から承認済みコンテンツを取り込み、従来のWebページと検索インデックスの双方に反映させるパイプラインの構築も計画されているとした。

CEOとCTOが語る「サイトが未来を語るのでなく、未来のように動く」

Ruder FinnのCEOであるキャシー・ブルームガーデン(Kathy Bloomgarden)氏は今回の発表に際し、「インターフェースがリアルタイムで進化するのを目の当たりにしている。人々はもはやサイトを『閲覧』するのではなく、『質問する』ようになった。世界がそのようにコミュニケーションするなら、私たちのウェブサイトは広報の未来を語るものであってはならない。それ自体が未来のように動くべきだ」と述べたという。

同社のCTOかつAI部門責任者であるテジャス・トタデ(Tejas Totade)氏は、「差別化要因はモデルそのものではなく、システム設計・データ戦略・そこに重ねる人間の専門性だ。私たちはクライアント向けにこうした仕事をしている唯一の会社ではないが、テクノロジーを語るだけでなく実際に体現している、ほぼ唯一の会社だ」と語ったとしている。

Ruder Finnは1948年に創業した独立系の広報・統合マーケティングエージェンシーだ。同社はAI関連サービスの展開を積極的に進めており、2024年11月19日にはChatGPT・Claude・Google Gemini・Meta Llamaといった主要LLMがブランドについてどのように回答するかを監視・最適化するサービス「rf.aio(アールエフ・エーアイオー)」を、AI企業influenceAIとの共同開発によって発表している。

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Ruder FinnLLMPR戦略AIチャットボット

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