電動レースの世界選手権が5本柱でブランド全面刷新、「変えないもの」を先に決めた戦略が示す教訓

Challenger Electric Race Brand Undergoes Bold Rebrand, Disney+ Deal a Turning Point

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電動レースの世界選手権が5本柱でブランド全面刷新、「変えないもの」を先に決めた戦略が示す教訓
画像: プレスリリースより

ポイント

  • フォーミュラEが2026/27シーズンに向けブランド刷新
  • 新型GEN4、Disney+提携、新レース形式の3大変化と同時だ
  • 5つの柱で競争力とサステナビリティを強化し、ファン体験を高める

全電動フォーミュラカーレースシリーズ「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」が、2026/27シーズンに向けて新しいブランドアイデンティティを発表した。このリブランドは、新型レースカー「GEN4」の投入、動画配信サービス「Disney+」との配信パートナーシップ締結、新レースフォーマット「E-Prix Unleashed」の導入という三つの大きな変化と同時に実施される。フォーミュラEの公式サイトが2026年9月23日、ブランド刷新の詳細を発表した。

新ロゴに込めた「前進」の意思

今回の刷新で最も目を引くのは、シャープな形状の新しいロゴマークだ。デザインの中に「F」と「E」の文字を組み込み、前進するスピード感を表現している。ロゴ単体の変更にとどまらず、書体、カラーパレット、映像制作向けのモーショングラフィック、レース中継用のブロードキャストグラフィックまで、ブランドを構成する要素全体を刷新した。公式発表によれば、高速で接近戦が繰り広げられるレース中継でも視認性が高まるよう、放送用グラフィックを専用に設計し直している。

新しいブランドアイデンティティは五つの柱で構成される。「スピード・技術・競争」「カルチャーへの広がり」「パフォーマンスが生み出すサステナビリティへの意義」「長年のファンとともに進化すること」「スポンサーと開催都市のための資産提供」の五つだ。特に注目されるのは「カルチャーへの広がり」という柱で、ソーシャルメディア、配信、ゲーム、ライブイベント、ファッションといった領域でも存在感を発揮することを明確に打ち出している点だ。

CMOが語る「見せる段階に入った」

同シリーズのCMO(最高マーケティング責任者)を務めるエリー・ノーマン氏によれば、このリブランドは現在のフォーミュラEが向かう方向を映し出したものだという。「フォーミュラEは、コース上のレースから世界中のファン、商業パートナーシップに至るまで、あらゆる面で急速に成長しています。これまでのアイデンティティは、私たちの歩みを表していました。今回のブランド刷新は、これから私たちが向かう先を的確に映し出しています」とノーマン氏は述べている。

さらに同氏は「未来のレースがどうなるかを想像してもらう段階は、もう終わりました。その姿を今、実際にお見せします」とも語っており、技術先行・概念先行だったコミュニケーションから、実体験を前面に出す方向へとシフトする姿勢を明確にしている。

GEN4・Disney+・新フォーマットが同時に動く

今回のブランド刷新が単なるロゴ変更ではなく、シリーズ全体の転換点として位置づけられているのは、複数の大きな変化が同時に動いているためだ。2026年12月にデビューする新型レースカー「GEN4」は、ブランドの刷新を裏付ける「実物」として機能する。また、Disney+との配信パートナーシップは、既存のモータースポーツファン以外の層への新たなリーチ手段となる。

公式発表によれば、2026/27シーズンのレースカレンダーはシリーズ史上最大規模となる。参戦する自動車メーカーには、ポルシェ、ジャガー、日産、ステランティス、マヒンドラ、ローラ・カーズが名を連ねる。シリーズ創設から11シーズンで10人の異なるチャンピオンが誕生しており、公式発表はこの数字を「世界選手権レベルのスポーツの中でも屈指の競争の激しさ」の証拠として挙げている。

新しいビジュアルシステムは「ライブスポーツ・配信・ソーシャルメディア・ゲームが交差する環境」を前提に設計されており、スマートフォンの画面でも時速約322キロのコース上と同じ躍動感が伝わるよう意図されていると公式発表は説明している。フォーミュラEはB Corp認証を取得した世界初かつ唯一のスポーツシリーズであり、創設以来カーボン・ネットゼロを達成している唯一のスポーツとして、サステナビリティを競技力の妥協点としてではなく、スピードと革新の原動力として再定義する姿勢を今回のブランドアイデンティティでも前面に出している。

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フォーミュラEリブランドDisney+モータースポーツ

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