設立5年で英国最多受賞のクリエイティブ会社が大手傘下に入っても独立性を守れた契約構造とは

Havas' 51% Stake in Uncommon: Autonomy Over Scale for Creative Growth

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設立5年で英国最多受賞のクリエイティブ会社が大手傘下に入っても独立性を守れた契約構造とは
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ポイント

  • Havasが英国クリエイティブ会社Uncommonに51%出資
  • 創業者の自律性を維持する異例の条件で合意した
  • Uncommonは設立5年で英国最多受賞実績を持つ急成長企業

英国で急成長を遂げてきたクリエイティブ会社Uncommon Creative Studioが、フランスの大手広告・コミュニケーショングループHavasの傘下に入った。Havasが51%の株式を取得する一方、Uncommonの創業者3人は49%を保持し続けるという異例の条件で合意した取引だ。Havasが2023年7月12日に発表したプレスリリースにより、その詳細が明らかになった。

創業者が手放した株は51%だけ

プレスリリースによれば、今回の取引はHavasが業界標準的なM&Aの手法から外れることを意図して設計された。Uncommonの将来的な成長計画を踏まえた評価額は8,000万〜1億2,000万ポンド(約150億〜220億円、※1ポンド185円換算)とされている。

Uncommonはブランド名・ビジョン・意思決定の自由を手放さない。クライアントの選定、社内チームの編成、クリエイティブの方向性、これらすべてについてUncommonが独自に判断できる構造を維持することが、取引の条件として明示されている。

Uncommonの共同創業者ニルス・レオナード氏はこう述べている。「このディールは他とは違う。意思決定の自由、障壁を破る力、そして良いものを生み出すための依存関係の排除を基盤にしている。私たちは自分たちが働きたいと思う業界を作ることができる。」

設立5年で英国最多受賞の実績

Uncommonはロンドンで設立された独立系クリエイティブ会社だ。プレスリリースによれば、英国のCreative Agency of the Yearを2度受賞し、設立からわずか5年での受賞という実績を持つ。米広告専門誌AdAgeの「International Agency of the Year」にも選ばれた。また、この規模の会社としては業界唯一の、創業者の過半数が女性であるエージェンシーでもある。

Havasのヤニック・ボロレ会長兼グローバルCEOは「Uncommonは10年に一度の会社だ。ハバスファミリーに加わることは非常に刺激的な展望だ」と述べ、さらにこう続けている。「すべてのプロジェクトを通じて、UncommonとHavasは、クリエイティビティこそが差別化の源泉だということを世界に示し続ける。」

VivendiのエンタメIPとの連携が加速

Havasの親会社であるVivendiについて、プレスリリースではメディア・エンターテインメント・コミュニケーション分野における世界的リーダーと説明されている。Canal+やUniversal Music Groupなどのブランドを擁するVivendiのネットワークは、Uncommonが今後のクリエイティブ活動を広げるうえでの重要なリソースとして位置づけられている。

Uncommonの共同創業者ナタリー・グレーム氏は「エンターテインメントの世界への進出、デザイン、ゲーミング、新しい地域への展開、この提携がUncommonにとってグローバルな扉を開く」と語っている。同じく共同創業者のルーシー・ジェームソン氏は「初めてドナ(・マーフィー氏)とヤニック(・ボロレ氏)に会った瞬間から、共有する価値観を確認できた」と振り返った。

Havas側ではHavas Creative NetworkおよびHavas Health & YouのグローバルCEOであるドナ・マーフィー氏が交渉の窓口を担い、「Havas Creative NetworkにUncommonを加えることで、業界に真に独自で強力な提供価値が生まれる」と述べている。

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