マイクロソフトが広報部門を法務組織へ移管、全社員を発信者にする体制へ転換

Microsoft integrates PR into Legal, shifts to 'all employees as communicators'

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マイクロソフトが広報部門を法務組織へ移管、全社員を発信者にする体制へ転換
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ポイント

  • マイクロソフトは広報部門を法務組織へ移管し、スミス氏の管轄に置いた
  • ナデラCEOは全社員がSNSで発信する新体制への転換を宣言
  • 17年広報を率いたフランク・ショウ氏は年末で退社、アドバイザーへ

マイクロソフトが広報部門をマーケティング組織から切り離し、副会長兼社長のブラッド・スミス氏が率いる企業・外部・法務担当部門へ移管する。CEOのサティア・ナデラ氏は社内メモで「根本的に新しい広報のあり方」を打ち出し、エンジニアや営業担当者を含む全社員がSNSを通じて企業の声を担う体制への移行を宣言した。ナデラ氏とスミス氏の社内メモの内容は、GeekWireが2026年9月24日に報じた。

ナデラ氏のメモによれば、今回の組織再編は「かつてなく断片化し、ノイズが増した」メディア環境への対応だ。中央集権的な広報チームに頼るのではなく、「製品や顧客に最も近い人たちが、マイクロソフトの姿を形成する最善の機会を持っている」という考えが変革の根拠に据えられた。ナデラ氏は「すべてのステークホルダーと直接つながる新しい方法を見つけなければならない」と記し、スミス氏も「社員や幹部がSNSを含む形でマイクロソフトの公式な声の一部として行動する場面が増えるだろう」と社内向けに述べている。

スミス氏への信任と新体制の人事

ナデラ氏はスミス氏を指名した理由として、「マイクロソフトの声を真に体現できる数少ないリーダー」だと説明している。「事業への深い理解、ステークホルダーとの強い絆、そして複雑なアイデアを明快さと説得力、信頼をもって伝えるまれな能力を持っている」と評した。スミス氏の組織はもともと法律・規制・政府渉外を担っており、反トラスト法対応や政府機関との折衝が主な業務だ。広報は今後、これらの機能と並ぶ形で位置づけられる。

暫定の広報責任者にはグローバル・パブリックアフェアーズ担当副社長のブレント・コルバーン氏が就く。コルバーン氏はもともと10月中旬に退社を予定していたが、12月まで在籍を延長することが決まった。ただし正式な最高広報責任者への候補者には含まれない。スミス氏は最高マーケティング責任者のタケシ・ヌモト氏、最高人事責任者のエイミー・コールマン氏と協力しながら、社内外を対象に最高広報責任者の選考を進める。次期最高広報責任者もスミス氏への報告ラインに置かれる予定であり、今回の組織変更が暫定措置ではなく恒久的な構造転換であることを示している。

ショウ氏の引退と引き継ぎ

17年以上にわたってマイクロソフトの広報を率いてきたフランク・X・ショウ氏は、年末での退社を発表していた。今回の発表でショウ氏は現在の職責から離れ、スミス氏とコルバーン氏への移行期間中のアドバイザーに転じる。ショウ氏は取材に対し、これは先に発表された計画の正式化であると答えた。マイクロソフトはショウ氏について「20年以上にわたり信頼できる相談役であり、移行期間もアドバイザーとして貢献してくれることに感謝する」とコメントした。

ナデラ氏もメモの中でショウ氏への謝辞を記し、「17年以上にわたり会社と広報機能に多大な貢献をし、会社の重要な局面でリーダーシップチームと私個人にとって頼りになる存在だった」と述べている。スミス氏は「ほぼ誰よりも彼と近くで働いてきた」としたうえで、「マイクロソフトとこのチームへの永続的な影響は、長年にわたって感じられるだろう。彼がいなくなるのは寂しい」と記した。

広報チームの体制と公開型発信への転換

スミス氏の社内メモによれば、広報リーダーシップチームにはケイトリン・マッキャブ氏、キャロル・アン・ブラウン氏、デイブ・インペリアル氏が加わる。それぞれナデラ氏、スミス氏、そしてマイクロソフトの商用事業CEOであるジャドソン・アルソフ氏に対して広報業務を担ってきた人物だ。ケイト・フリッシュマン氏もスミス氏のパブリックアフェアーズ部門での役割を反映する形でチームに加わる。

GeekWireは、ナデラ氏と同社エンジニアリング幹部が開発過程を公開するアプローチに向けて広報の近代化を推進してきたと、事情に詳しい人物の話として伝えている。ナデラ氏はメモを「学び、実験し、進化する。広報に対する根本的に新しい考え方があり、このチームがそれを構築する中心になる」という言葉で締めくくった。

情報ソース一覧

マイクロソフト広報組織再編法務SNSサティア・ナデラブラッド・スミス

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