インフルエンサー100人を招いた全米オープンで「観戦マナー崩壊」が問いかけるもの

US Open 2026: Lessons from Spectator Manners Collapse with 100 Influencers

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インフルエンサー100人を招いた全米オープンで「観戦マナー崩壊」が問いかけるもの
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ポイント

  • 全米オープンで招待された100名のインフルエンサーが不適切行動
  • 試合中にリングライトや動画撮影で競技進行が妨害された
  • 選手がマナーに苦言を呈し、大会側は注意掲示で対応

米国のPR・コミュニケーション専門メディアPR Dailyは、2026年9月9日公開の記事で、全米オープンテニス2026年大会においてインフルエンサーによる不適切行動が相次ぎ、競技進行が妨害される事態が発生したと報じた。

試合中に起きた2つの騒動

PR Dailyは、ある人物が試合中に高輝度のリングライト(自撮り用照明機器)を使用して自身を撮影していたことを報じた。また別の場面では、スイートルームに集まったインフルエンサーのグループが試合の進行中に動画を撮影し続けたため、チェアアンパイア(主審)が直接注意を促す場面も発生したとしている。

スポーツ専門メディアのESPNは2026年9月4日公開の記事で詳細を報じた。大坂なおみ(Naomi Osaka)選手の初戦が行われた月曜夜、試合中にリングライトを使う観客の様子を捉えた動画がSNS上で急速に拡散した。スイートルームでの撮影騒動でも別の動画が拡散し、チェアアンパイアがグループに向けて着席を求めたとESPNは伝えている。

英国のスポーツ専門メディアSky Sportsも2026年9月4日公開の記事でこの騒動を詳報した。スイートルームでの騒動ではチェアアンパイアのカデル・ヌーニ氏(Kader Nouni)がインフルエンサーのグループに対し、試合中の録画を理由に着席を求めたとSky Sportsは報じている。また、大坂選手の2回戦ではチェアアンパイアのマリヤナ・ベルヨビッチ氏(Marijana Veljovic)が観客に対して複数回にわたり静粛を求めたとも伝えている。

選手たちが苦言、大会側も対応に動く

大坂選手は「スポーツイベントに来るなら、そのスポーツを尊重しなければならない。特にマナーについて事前に調べておくのは、最低限の礼儀だと思う」と述べたとSky Sportsは報じている。

世界ランキング4位のココ・ガウフ(Coco Gauff)選手も「新しいファン層が来ることは確かに嬉しい。でもレッドカーペットのイベントにジーンズで乗り込まないのと同じで、スポーツにはそのスポーツのマナーというものがある」とコメントしたとSky Sportsは伝えている。また、第3シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)選手も「選手たちはキャリアを懸けてプレーしている。その最中にセルフィー用のライトを向けられるのは、やや敬意を欠いていると感じる」と語ったという。

大会側は騒動を受けて、試合中のフラッシュ撮影やリングライトの使用自粛を求める告知を会場スクリーンに追加表示したとSky Sportsは報じている。

ウィンブルドンは「インフルエンサー締め出し」を選択

PR Dailyは、全米オープンが今大会でコンテンツクリエイターへのクレデンシャル(認定資格)を100名に発行し、従来の報道記者と並んで招待していたことにも言及している。Sky Sportsによれば、昨年から招待するクリエイターの数を倍増させた措置だったという。

一方PR Dailyは、英国の権威あるテニス大会ウィンブルドン(Wimbledon)が対照的な方針を取っていることも紹介した。ウィンブルドンはインフルエンサーへのクレデンシャル発行を行わない方針であり、リングライトのような競技進行を妨げるおそれのある器材の持ち込みも禁止するという。この方針が今回の全米オープンの騒動を直接受けてのものかどうかは不明だとPR Dailyは付記している。

PR Dailyはさらに「あらゆる組織が、自らのメッセージを届ける手段としてインフルエンサーを積極的に活用しようとしている。伝統的なメディアの影響力が低下する一方、インフルエンサーの存在感は依然として強い」と指摘したうえで、クレデンシャルを渡して「後はお任せ」にするのではなく、行動規範の事前周知と、ルールを守れない参加者の次回招待を見送る姿勢が不可欠だと論じている。

情報ソース一覧

インフルエンサー全米オープン観戦マナー広報

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