広報部門の53%がAI効果を数値化できず、2027年予算獲得が危うくなる前に取るべき4つの指標
53% of PR Teams Can't Measure AI Impact: Create a Scorecard Before Leaders Ask
ポイント
- 広報部門の53%がAI効果を数値化できていない現状が判明
- 投資対効果を文書で示せると回答したのはわずか22%に留まる
- 2027年予算獲得に向け、効率や貢献度を示す指標設定が急務だ
広報・コミュニケーション部門でAIを活用するチームの過半数が、その効果を数字で示す手段を持っていない。Raganが実施した「AIレディネス評価(AI Readiness Assessment)」に回答した200人以上のコミュニケーション担当者のほぼ全員がAIの試験導入フェーズを終えている一方、改善効果や投資対効果を文書で示せると回答したのは22%にとどまる。Ragan.comが2026年10月15日に公開した記事で、RaganのAI戦略センター(Center for AI Strategy)プリンシパルのステファニー・ニビンスカス氏が報告した。
半数超のチームがAI指標をゼロ設定
同センターのアドバイザーで、Phyusionのファウンダーかつチーフストラテジストのサマンサ・スターク氏が調査結果をまとめ、10月のセンター会員向け電話会議で発表した。AI導入に関する8つの評価領域のうち「測定」が最も低いスコアを記録し、53%のチームがAI関連の指標をまったく設定していないと報告している。
ニビンスカス氏はこの53%という数字を「2027年度予算に向けた赤信号」と位置づける。すでに支払い済みのツールで成果を示せなければ、次の研修や新技術への予算要求は聞き入れられない。記事はその危機感を踏まえ、スターク氏が推奨する4つのKPIを具体的な行動手順とともに紹介している。
4つのKPIと、それぞれの使い方
1つ目は「削減時間」だ。スターク氏は「CFOやCEOが気にするのは効率性だ。だから効率を測る必要がある」と述べている。量の多い成果物にかかった作業時間をAI利用前後で比較して記録し、過去のプロジェクト記録やチームの見積もりをもとに算出する。
2つ目は「エンゲージメント率」だ。半分の時間で仕上げた原稿も、読まれなければ意味がない。AI導入前の6カ月分のLinkedInのシェア数や社内ニュースレターの開封率をベースラインとして取り、AI支援コンテンツの数値と月次で比較する。
3つ目は「満足度スコア」だ。AIを「サポート」と感じるか「監視」と感じるかで、ツールの導入定着率が変わる。次回の定期社内調査に「AIは日々の業務をやりがいのあるものにしているか」「使いこなすための研修が十分あると感じるか」の2問を追加し、四半期ごとに同じ設問を繰り返してトレンドを把握する。
4つ目は「新しい成果物の種類」だ。AI登場以前、動画制作やデザイン業務は多くの広報チームの手が届かない領域だった。チームが自発的に手を挙げて取り組むプロジェクトも記録対象に含め、担当者名と成果物を月次で更新して一覧管理する。
数字は経営層だけに送るな
記事はこれらの指標をスコアカードと呼び、集計結果を経営幹部と現場メンバーに同じ週に共有することを勧めている。一方は次の予算根拠になり、他方は自分たちの成果を目で確認できる。ニビンスカス氏は「ROIを問われたとき、すでに書面で答えを用意してある状態にすること」を広報チームに求めている。
あわせて記事は、AIレディネス評価を活用することも促している。200を超えるチームがすでに評価を受けており、自チームの結果と比較することで経営層への説明材料が整うとしている。
情報ソース一覧
- リーダーに尋ねられる前にAIのROIを証明する Prove the ROI of AI before leaders ask www.ragan.com/prove-the-roi-of-ai-before-leaders-ask/
- コミュニケーションにおけるAI:何が実際に起きているのかを教えてください AI in comms: Tell us what's really happening www.ragan.com/ai-in-comms-tell-us-whats-really-happening/
- Raganの「AIとコミュニケーションの現状」調査:コミュニケーションチームがAIをどのように使用しているか、準備がどこで滞っているかをベンチマーク Ragan’s “State of AI & Communications” Study Benchmarks How Comms Teams Use AI and Where Readiness Breaks Down www.ragan.com
- AIとコミュニケーションの現状レポート:導入から権威まで The State of AI & Communications Report: From adoption to authority www.ragan.com
- ホワイトペーパー(AIと自動化) White Papers www.ragan.com/white-papers/category/ai-and-automation/
- 企業、社内、および従業員コミュニケーション Corporate, Internal, and Employee Communications www.ragan.com/
- プレスリリースアーカイブ - 2/5ページ Press Releases Archive - Page 2 of 5 www.ragan.com/press-releases/page/2/
- AIとコミュニケーションレポート:導入、統合、そして次に来るもの - オンデマンド AI and Communications Report: Adoption, Integration and What’s Next - On Demand www.ragan.com
- AIディバイドレポート AI Divide Report ruderfinn.com/wp-content/uploads/2026/08/aidivide-report.pdf
- AI導入を停滞させる弱点を見つける方法 How to find the weak point stalling AI adoption www.ragan.com/how-to-find-the-weak-point-stalling-ai-adoption/