報道獲得の新KPI「生成AIに引用されたか」で成果を測る米国広報人が業界賞を受賞した理由

US PR Firm Wins Top Award for Linking Media Coverage to AI Search Citations

ソースに基づく報道記事 9件の情報源
報道獲得の新KPI「生成AIに引用されたか」で成果を測る米国広報人が業界賞を受賞した理由
画像: AI生成(イメージ)

ポイント

  • 米PR会社SuadeのCEOニコール・ペン氏が2026年PRNEWSのAI部門を受賞
  • 報道獲得の成果を生成AIの引用に結びつける手法を確立
  • これにより、トラフィックやコンバージョンを成果指標とする

ニューヨーク・ブルックリンを拠点とするPR会社Suade Performance PRのCEO、ニコール・ペン氏が、米国の広報業界専門メディアPRNEWSが選ぶ「2026年 Person of the Year」の「AI & Innovation Communicators」部門に選出された。同社がプレスリリース配信サービスのEIN Presswireを通じて2026年10月7日に発表した。

このアワードは、AIや新興技術を活用してPR戦略の立案・実行・効果測定を変革している広報・コミュニケーション担当者を表彰するもの。ペン氏はSuadeのチームメンバーとともに、ニューヨーク市チェルシー・ピアズのThe Lighthouseで開催されたPlatinum Awards & People of the Year Galaに出席し、受賞を祝った。

「記事が載って終わり」を脱却した測定モデル

ペン氏がSuadeで取り組んできたのは、報道獲得の成果をChatGPTなどの生成AIによる検索結果への引用と結びつける手法だ。獲得した掲載記事がどれだけの量のトラフィックをもたらし、生成AIの回答の中でどの程度引用されているかを指標として追跡することで、「PRの成果」の定義を広げている。

プレスリリースによれば、ペン氏はAIが測定精度とクリエイティビティを高める手段として機能するべきであり、人間の判断を置き換えるものではないという立場を一貫して取っている。「この部門で認められたことは大きな名誉だ。特にパフォーマンスPRという、AIツールを活用するポテンシャルに満ちた領域においては。チームとともに、この分野での取り組みを続けていく。私たちが生み出す成果の中心には、代替不可能な人間が必ずいる」とペン氏は述べている。

Suadeが手がける業界は小売、医療、教育、フランチャイズ、金融サービス、DtoC(消費者直販)と幅広い。同社は報道獲得、アフィリエイトマーケティング、生成AIへの最適化を組み合わせた統合的なアプローチを取ることで、獲得した掲載記事が「ブランドの知名度向上」にとどまらず、実際のクリックやコンバージョン、そして生成AI検索での露出にまで連動するよう設計している。

「成果を測れないPR」への長年の問題意識

Suadeの公式サイトによれば、ペン氏はEGC Groupという会社のCEOとして約20年間、自社に合うPRパートナーを探し続けた経験を持つ。その過程で「トラフィックやコンバージョンといった具体的な数字に責任を持つPR会社が市場に存在しない」という問題意識が生まれ、自らSuadeを立ち上げた。ペン氏はハーバード・ビジネス・スクールのYPO Presidents' Programの修了者であり、Forbes Agency Councilのメンバーでもある。また、New York Foundation for the Arts、Tribe Global、Northwell's Katz Institute for Women's Health、Young Presidents' Organizationでリーダーシップ職を務めている。

Suadeのサービスモデルは、従来のPR会社が「メディアに取り上げてもらうこと」を成果と定義してきたのに対し、「その掲載がビジネス上の数字を動かしたか」を問い続ける点に特徴がある。具体的には、メディアリレーション、アフィリエイトマーケティング、生成AI最適化の3つを組み合わせ、ひとつのメディア掲載がGoogleや生成AIでの検索露出、そして実際の購買や問い合わせにつながる回路を設計する。

情報ソース一覧

広報AI効果測定ニコール・ペン

記事内容に関するお問い合わせ・フィードバックはこちらからお寄せください。