AI生成8割・人間修正2割の動画広告が閲覧数18%増、制作現場の役割はどう変わるか

AI Video Ad Production Shrinks to 4 Weeks: Home Appliance Brand's Test

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AI生成8割・人間修正2割の動画広告が閲覧数18%増、制作現場の役割はどう変わるか
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ポイント

  • ConairがAmazonのAI広告ツールで動画広告制作テストを実施
  • 制作期間は従来の3〜6ヶ月から約4週間に短縮された
  • 商品詳細ページ閲覧数が18%増加し、コストは14%低下した

米国のマーケティング専門メディアMarketing Diveは、消費財メーカーConair CorporationがAmazonのAI広告ツールを活用した動画広告制作のA/Bテストを実施し、顕著な成果を上げたと2026年7月6日公開の記事で報じた。

制作期間を3〜6ヶ月から4週間へ短縮

記事によると、Conair CorporationのEコマース部門は2026年5月、Amazonが提供するAI搭載の広告制作ツール「Creative Agent」を用いたA/Bテストを実施したという。対象となったのは、同社の傘下ブランドであるCuisinartのフードプロセッサーを訴求する15秒の動画広告だ。

このテストは、エージェンシーのGlobal Overviewと連携し、2026年4月から5月にかけての30日間にわたって実施されたとConairのEコマース担当上級副社長ジャスティン・スウェンソン氏が述べているという。テストの主な目的は、同社が抱えていた動画広告制作のバックログ(積み残し案件)の解消にあったとしている。

制作期間の短縮効果は明確だったとMarketing Diveは報じた。従来の方法では動画1本の完成に3〜6ヶ月を要していたのに対し、Creative Agentを活用することで約4週間での完成が実現したという。また、最終的な動画コンセプトの約80%はAIが自律的に生成し、残りの20%はGlobal Overviewのスタッフによる手作業の修正で補ったとスウェンソン氏は説明しているという。具体的な修正内容は、ブランドロゴの追加や、ブランドガイドラインに合わせた色調の調整などだったとしている。

商品詳細ページの閲覧数が18%増加

広告効果の面でも有意な結果が出たと記事は伝えている。AI生成動画は、従来のブランド制作動画と比較して、Amazon上の商品詳細ページへの誘導数が18%高く、詳細ページ閲覧1回あたりのコストが14%低下したという。

完成した広告は、AIが生成した家族がキッチンでフードプロセッサーを使う様子を映した内容で、「駆け込みのディナーパーティー?」というナレーションで始まり、「ペストからパイ生地まで何でもこなせる」という製品の利便性を訴求する構成だったとMarketing Diveは説明している。動画の締めくくりには「Easy, Peasy, Lemon, Squeezy」という文字が画面に表示され、Amazonで購入可能であることを案内する画面に続くという。

Conairのスウェンソン氏は「われわれは同業他社の一部より速く動いている。このテストにより、カテゴリ内で有利なポジションに立てたと思う」と述べているとMarketing Diveは報じた。

テスト実施の背景と今後の展開

Conairのチームがこのツールを知ったきっかけは、昨年2025年11月に米テネシー州ナッシュビルで開催されたAmazon広告の年次イベント「unBoxed」だったとスウェンソン氏は語っているという。同社は当時、動画制作の順番待ちが深刻なボトルネックになっており、キューに入った動画が完成するまでに数ヶ月かかる状況だったとしている。今回テスト対象にCuisinartのフードプロセッサーが選ばれた理由については、製品の機能を実際に見せ、消費者に主要なメリットを伝える動画がなかった中核製品だったためだとスウェンソン氏は説明しているという。

Conairのディレクター・オブ・アマゾン・アドバタイジング、ケルシー・スミシュイセン氏は、近年の動画コンテンツへのエンゲージメント強化の傾向と、競合他社の動画参入増加を背景に、AI活用の重要性が高まっていると指摘しているという。また、Creative Agentが生成した動画は、EコマースユーザーとのつながりをAI生成コンテンツが得意とする形で実現したと述べているとMarketing Diveは伝えた。

一方で、現時点ではAIによるブランドロゴや文字・数字の誤った改変が起こり得るため、動画制作の過程に人間の関与は引き続き不可欠だとスミシュイセン氏は指摘しているという。テスト成功を受け、CuisinartはCreative Agentの活用を加速させる方針だが、具体的なワークフローや優先順位付けの整理はこれからだとスウェンソン氏は述べているという。なお、今回のテストに際して社内のマーケティング組織からの反発はなく、ブランドのトーン・世界観・ビジュアルの一貫性を保つためにチーム間が緊密に連携して進めたとしている。

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