非営利・CSR広報の担い手が「社会変革の実行者」として問い直す発信力の本質

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非営利・CSR広報の担い手が「社会変革の実行者」として問い直す発信力の本質
画像: AI生成(イメージ)

ポイント

  • 非営利活動やCSRの広報担当者は、社会貢献活動を届ける上で不可欠な存在です
  • 2026年9月30日、ニューヨークで広報実践者を表彰する式典が開催されました
  • 広範な分野で傑出したキャンペーンを展開した米国内外の実務者が多数受賞しています

非営利団体の活動やCSRの取り組みは、それを社会に届ける広報担当者の存在なしに成立しない。その役割を担う実践者を表彰する場として、「Ragan's 2026 Nonprofit Communications Awards and Corporate Social Responsibility Awards」(非営利団体コミュニケーション賞・CSR賞の授賞式)が2026年9月30日、ニューヨーク市マンハッタンのイェール・クラブで開催された。PR Dailyが2026年10月1日、式典のハイライトを報じた。

式典には米国内外から広報・コミュニケーションの実務者が集まり、全席が埋まった。受賞対象となったのは、CSRおよびESGキャンペーン、DE&Iプログラム、従業員ボランティア活動、地域連携、インパクトレポートなど多岐にわたる分野だ。

業界への問いを残したスピーチ

式典では、ノース・テキサス大学でフリスコ・マーケティング戦略の事務局長を務めるニール・フット氏が、2026年度の「Outstanding Service to the Industry Award(業界への卓越した貢献賞)」を受賞した。フット氏はマイアミ・ヘラルド紙での記者活動から始まり、全米黒人広報協会(National Black Public Relations Society)の代表を経て現職に至るキャリアを歩んできた人物だ。

フット氏は受賞スピーチで政治家シャーリー・チズムの言葉を引用した。「席に招かれなかったなら、折りたたみ椅子を持参すればいい」というその言葉を、自らのキャリアの指針として全国の教室や役員室、企業組織に持ち込んできたと語っている。

スピーチの締めくくりでフット氏は会場にこう呼びかけた。「今こそ、声を上げなければならない。その椅子を持って席に着き、すでに席についているなら、誰かを一緒に連れてきてほしい。それこそが機会であり、アクセスであり、力だ。椅子を持って席に着いたとき、私たちは自分の人生と、地域と、ビジネスを変えるチャンスを得る」。

受賞者が語った現場の声

Northwell Foundationで広報開発のアドバイザーを務めるニーナ・サミュエル氏は、子どものメンタルヘルスにまつわる偏見を減らすことをテーマにした記事を中心としたキャンペーンで受賞した。「ストーリーテラーとして、私たちの仕事は認知をもたらすことだ。これは、地域の人々が必要なメンタルヘルスケアにアクセスできると知ってもらい、支援を呼びかける一つの方法だった」と語っている。

AstraZeneca Foundationでプログラムディレクターを務めるコリーン・リース氏は、地域と非営利団体のパートナーシップをテーマにしたキャンペーンで受賞した。「学んだことはシンプルだが力強い。健康における公平性は、目標であってはならない。それが当たり前の基準でなければならない」と述べている。

がんと闘う病院と、4-Hが伝えた「続けること」

City of Hope Orange Countyでマーケティング・コミュニケーションディレクターを務めるステファニー・ジャーニガン氏は、1年未満でオレンジ郡唯一となる専門病院を稼働させ、組織全体に新たな働き方を定着させるため、750人の従業員と50人の医師の採用を広報面から支援したことを語っている。「私たちは複雑な変革を、チームで共に歩む旅に変えた」と振り返った。

National 4-H Councilでシニア・コミュニケーション・ストラテジストを務めるヨランダ・キング・スティーブン氏は、自チームの活動を表す言葉としてアニメ映画「ファインディング・ニモ」の登場キャラクター、ドリーの「とにかく泳ぎ続けて」という言葉を挙げた。「優れた仕事には、優れたコミュニケーション、チームワーク、問題解決、適応力、そして必要なときに飛び込む意志が必要だ」と語り、それらは同団体の「Beyond Readyプログラム」を通じて若い世代に身につけてほしいスキルでもあると述べた。

Ragan CommunicationsでCCOを務めるレイチェル・サリス・シルバーマン氏は式典で、「あなたたちの並外れた仕事がなければ、これらの活動は認知されることもなく、実現することさえなかったかもしれない」と出席者に向けて語っている。

なお、CSR賞部門ではHyundai Motor North Americaが、海洋廃棄物の削減をテーマにした環境アドボカシーキャンペーンで受賞した。Ragan's 2027 CSR Awardsは2026年12月にエントリー受付を開始し、締め切りは2027年3月12日の予定だ。

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CSR広報戦略非営利団体社会変革

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