売上の6割超をAI活用メディア事業が稼ぐ巨大広告グループ、25四半期連続で市場超えの成長を達成

Publicis Groupe Achieves 5% Growth with Record New Client Acquisition

ソースに基づく報道記事 10件の情報源
売上の6割超をAI活用メディア事業が稼ぐ巨大広告グループ、25四半期連続で市場超えの成長を達成
画像: 情報ソースより

ポイント

  • Publicis Groupeは2026年Q3にオーガニック成長率5.0%を達成した
  • AI活用「Connected Media」部門が収益の62%を占め高成長を牽引
  • 新規顧客獲得が過去最高水準に達し、売上見通しが向上した

世界的な広告・コミュニケーション持株会社のPublicis Groupe(ピュブリシス・グループ)が、2026年第3四半期(7〜9月)の決算でネット収益ベースのオーガニック成長率5.0%を達成した。同社が2026年10月13日に発表したプレスリリースによると、第3四半期のネット収益は38億800万ユーロ(約6,130億円、※1ユーロ161円換算)と前年同期比7.9%増となり、上半期から成長ペースが加速した。

同社会長兼CEOのアーサー・サドゥン氏は「第3四半期は再び非常に強い四半期となり、同業他社との差をさらに広げた。これは25四半期連続での市場を上回る成長であり、2027年も8年連続で市場をアウトパフォームできると確信している」と述べている。

AIを核にした事業が収益の6割超を担う

事業部門別に見ると、AIや各種データを活用したメディアの計画・購買・効果測定を担う「Connected Media(コネクテッド・メディア)」部門が全体のネット収益の62%を占め、高一桁台のオーガニック成長を記録した。クライアントからAIを活用した製品・サービスへの需要が拡大し、市場シェアの獲得が進んだことが主な要因だ。

クリエイティブ制作を担う「Intelligent Creativity(インテリジェント・クリエイティビティ)」部門はネット収益の25%を占め、低一桁台の成長を達成した。新規クライアントの獲得とクライアントへの提供範囲の拡大が成長を支えた。一方、企業のシステム構築・デジタル変革を支援する「Technology(テクノロジー)」部門はネット収益の13%を占めるが、中東情勢の影響や企業の設備投資への慎重姿勢から低一桁台のマイナス成長となった。ただし米国では同部門がプラス成長に転じており、第4四半期にはグローバルでも黒字転換すると見込んでいる。

米国がグループ全体を牽引

地域別では、北米のオーガニック成長率が4.4%となった。プレスリリースによれば、グループの最大市場である米国はネット収益全体の59%を占め、4.5%のオーガニック成長を記録した。前年同期の成長率が7.1%という高い比較ベースがあったにもかかわらず、Connected MediaとIntelligent Creativityの両部門が主要クライアントの新規獲得に支えられてこの水準を維持した。

欧州のオーガニック成長率は4.7%。フランスが4.5%、ドイツが7.7%、中・東欧が7.2%とそれぞれプラスとなった一方、英国はConnected Mediaが二桁成長を達成したものの、Technologyのマイナスに相殺される形でほぼ横ばいとなった。アジア太平洋は5.4%の成長で、中国が10.6%と特に力強い伸びを見せた。ラテンアメリカは23.8%と際立った成長を記録し、Connected MediaとIntelligent Creativityが揃って二桁成長を達成した。中東・アフリカは地域紛争の影響でマイナス1.4%となったが、前の四半期からは改善している。

過去最高の新規受注が2027年の視界を開く

今四半期の特筆事項として、サドゥン氏は新規クライアント獲得が「過去最高水準の受注」に達したことを強調している。この受注の積み上がりが、2027年に向けた売上の見通しと予測可能性を高めていると説明した。

2026年1〜9月の累計では、ネット収益が110億3,800万ユーロ、オーガニック成長率は4.8%となった。同社は2026年通期のオーガニック成長率見通しとして4.5〜5.0%を確認しており、第4四半期も通期ガイダンスの範囲内での着地を見込んでいる。また2025年に業界最高水準だった営業利益率18.2%からのわずかな改善と、フリーキャッシュフロー約22億ユーロ(約3,542億円、※同換算)の達成も引き続き目標として掲げている。

情報ソース一覧

Publicis Groupe広告AI決算

記事内容に関するお問い合わせ・フィードバックはこちらからお寄せください。