AI企業の広報課題は「知名度不足」ではなく「伝わらない」こと、専門チーム立ち上げの背景

AI Startups' PR Crisis: Overcoming Communication Challenges in the AI Era

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AI企業の広報課題は「知名度不足」ではなく「伝わらない」こと、専門チーム立ち上げの背景
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ポイント

  • グローバルPRのTEAM LEWISが2026年7月9日、AI専門広報チーム「AI Practice」を設立
  • 複雑なAI技術を市場に明確に伝えるナラティブ翻訳が専門サービスだ
  • 欧州PR会社のJINも同日、AIでメッセージをテストするサービスを発表

PR業界専門メディアのO'Dwyer'sは、グローバルPR・マーケティングファームのTEAM LEWISがAI専門の広報チーム「AI Practice(AIプラクティス)」を正式に立ち上げたと2026年7月9日公開の記事で報じた。

課題の核心は「技術の複雑さ」ではなく「伝え方」

同記事によると、TEAM LEWISのAIプラクティスは、AIスタートアップが持つ複雑な技術を、市場に向けて明確かつ信頼性の高いナラティブ(ストーリー)に翻訳することに特化したサービスだという。ターゲットとする受け手は、開発者・購買担当者・投資家・アナリストなど、意思決定に影響を持つステークホルダーだとしている。

TEAM LEWISの戦略担当VPであるダニエル(Danielle)・マルヴェスティ氏は「AI企業が抱えているのは認知度の問題ではなく、明瞭さの問題だ」とコメントしている。同氏はさらに「AIプラクティスは、企業がよりシャープなストーリーを語り、より速く信頼を獲得し、イノベーションを影響力へと転換できるよう構築した」と述べているという。

招待制コミュニティを同時に立ち上げ

O'Dwyer'sによると、AIプラクティスの立ち上げと同時に、「Fog City AI Marketing Collective(フォグ・シティAIマーケティング・コレクティブ)」と呼ばれる招待制のオンラインコミュニティも公開されたという。これはサンフランシスコを拠点に、実際の業務でAIを活用しているマーケター向けのコミュニティで、参加者はウィークリーのニュースまとめを受け取り、率直な意見交換ができるピア(同業者)との会話の場へのアクセスや、定期的な地元ミートアップへの参加機会を得られるとしている。コミュニティへの参加は招待制に限定されており、外部からの無制限な参加は受け付けない設計だという。

同日には欧州PR会社も類似サービスを発表

O'Dwyer'sの同記事では、TEAM LEWISのほかにも2つのPR関連企業の新サービス発表を報じている。そのひとつが、デジタルインフルエンス・広報・レピュテーション管理などのサービスを提供する欧州のコミュニケーション・コンサルティンググループのJINだ。

JINは「AI Campaigning(AIキャンペーニング)」と呼ぶ企業向けサービスを発表したという。このサービスは、ステークホルダーの行動をモデル化し、先読みすることを目的に設計されており、企業がターゲットオーディエンスごとにキャンペーンを最適化したり、経営幹部のコミュニケーションを微調整したり、レピュテーションリスクを低減したりすることを可能にするとしている。

同記事によると、JINのサービスは企業のオンライン上の会話・独自データ・世論調査・観察された行動をもとにオーディエンスの期待感と感情的なトリガーを再構築するという。これにより、メッセージを公開前にテストし、想定される反応を測定することが可能になると説明されている。JINグループのCEO、エドゥアール・フィリアス氏は「オーディエンスが細分化し、対話型AIが自社について語られる内容を書き換えている環境において、JINは深いオーディエンス知識とAIのパワー、そして企業の専門知識を組み合わせる」とコメントしているという。

なお、同記事にはTEAM LEWISとJINのほか、フランチャイズ経営をテーマにした年間ストーリーテリングキャンペーンを開始したThunderlyの動向も紹介されているが、AI領域の動向とは直接の関連はない。

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